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  • 2021.12.01
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レースレポート / 2021Series 団体戦Rd.1

AUTOBACS JEGT GRAND PRIX 2021 Series TEAM BATTLE ROUND 01

盤石な布陣で挑むEVANGELION e-RACING with 広島マツダが安定した速さで優勝

増田 真吾

 

 

2021年10月2日(土)、AUTOBACS JEGT GRAND PRIX 2021 Series TEAM BATTLE(団体戦) Rd.1が開催された。2021年シリーズは昨年よりも1チーム増え、全19チームが参加。2020年シリーズチャンピオンのTC CORSE Esports MAZDAを筆頭に、2022年1月に予定されているGrand Final進出を掛けた戦いの幕が開けた。

 

 

 

■2021シリーズ TEAM BATTLE Rd.1 予選グループA

・グループA 予選 スーパーラップ

予選ラウンドの舞台は、テクニカルコースとして名高いインテルラゴスサーキット。まず予選グループAのスーパーラップが行われ、1分30秒076を記録した杉守選手(#55 ARTA)がポールポジションを獲得した。以下、2番手に岩田選手(#12 KOSHIDO RACING)、3番手久万田選手(#90 WEB OPTION RACING)と続く。

杉守選手(#55 ARTA)は、MRレイアウトであるホンダ NSX Gr.3の特性を活し、高低差があり強い横Gが掛かるインテルラゴスを見事攻略。また、テクニカルサーキットがやや苦手とされる日産 GT-R ニスモ GT3で、3番手のタイムをたたき出した久万田選手は、ドラフト1番人気らしい力を見せた。

 

 

 

・グループA 予選レース

 

 

グループAの予選レースは、1位加藤選手(#55 ARTA)と2位黒畑選手(#12 KOSHIDO RACING)が、スタート直後から後続をやや引き離しにかかる。

一方、後続では決勝レースの椅子を掛けた5番手争いが繰り広げられ、2ラップ目の4コーナーで3ワイドの激しい争い。さらに3ラップ目の4コーナーでは、高橋選手(#777 D’station Racing)が宮部選手(#90 WEB OPTION RACING)をインからパスし4位へ浮上する。

宮部選手はすぐさま逆転を狙うも、焦り過ぎたのか6コーナー立ち上がりでリアが大きくスライド。大きく膨らんだ隙をつかれ、鎌野選手(#127 LAILE 木更津)、鍋谷選手(#105 TC CORSE SPK e-SPORT Racing)にも先行を許してしまう。

その後、鎌野選手、鍋谷選手に大石選手(#19 TEAM AUTOBACS@HOKUEI Racing)も加わり、サイドバイサイドの激しいポジション争いを繰り広げる。

ファイナルラップのインフィールド区間では、鍋谷選手が鎌野選手を抑え込み、5番手で決勝進出を決めた。

 

 

 

 

■2021シリーズ TEAM BATTLE Rd.1 予選グループB

・グループB 予選 スーパーラップ

グループBのスーパーラップは、山中選手(#01 EVANGELION e-RACING with 広島マツダ)からスタート。ややトルクの細いRX-VISIONだが、バランスの良さを活かした走りで1分30秒243を記録し、ベテランらしい素晴らしい走りを見せ3番手に入る。

また、同じマツダ RX-VISION GT3 CONCEPTを駆る佐々木選手(#54 TC CORSE Esports MAZDA)は、山中選手のタイムをコンマ4秒上回る1分30秒206で2位。2020年シリーズのチャンピオンチームらしい強さを見せた。

そんな中、ポールポジションを獲得したのは長選手(#11 KOSHIDO Jr.RACING)。FRのトヨタ GRスープラ レーシングコンセプトをうまく操り、1分30秒069という、全チーム中トップのタイムを記録した。

 

 

 

 

・グループB 予選レース

 

 

Bグループも綺麗なスタートとなりつつ、オープニングラップ終了直後の2ラップ目には、坪井選手(#54 TC CORSE Esports MAZDA)と宮園選手(#01 EVANGELION e-RACING with 広島マツダ)が、ポールポジションスタートの横井選手(#11 KOSHIDO Jr.RACING)をパス。その後インフィールド区間で、RX-VISIONの2台が後方を引き離し始める。

そのころ後方では、3位となった横井選手(#11 KOSHIDO Jr.RACING)と山本選手(#301 LAKE GAMING)が、トヨタ GRスープラ同士のバトルを展開する。その間に5番手に順位を上げていた奥本選手(#888 Sengoku Gaming)が差を詰め、3ラップ目の4コーナーで山本選手、続く8コーナーでも、横井選手をインからやや強引にパス。外へはじき出される形となってしまった横井選手はリズムを崩し、最後尾まで順位を下げてしまう。

レース結果は、坪井選手は宮園選手の猛追を抑えトップでゴール。

なお、レースで3位となった奥本選手だが、横井選手と山本選手への接触がペナルティとなり、リザルトでは7位へ後退。その結果、プジョー RCZ Gr.3の藤嶋選手(#134 LAILE 横浜)が5位となり決勝進出となった。

 

 

 

 

■2021シリーズ TEAM BATTLE Rd.1 決勝

・決勝 スーパーラップ

2021年シリーズ TEAM BATTLEの行方を占う大事な初戦、決勝の舞台はニュルブルクリンク GPコース。高低差もさることながら、大小さまざまなコーナーが配された、世界でも有数のテクニカルサーキットだ。

ポールポジションは、唯一の52秒台となる1分52秒908を記録した鍋谷選手(#105 TC CORSE SPK e-SPORT Racing)。2位には加藤選手(#55 ARTA)、3位に宮園選手(#01 EVANGELION e-RACING with 広島マツダ)がつけ、4位は坪井選手(#54 TC CORSE Esports MAZDA)となる。

バランスに優れたマツダ RX-VISION GT3 CONCEPT3台の間に、ホンダ NSX Gr.3が食い込み、コーナリング性能の高いマシンが上位を独占。ニュルブルクリンク GPコースがいかにテクニカルであるかが良く分かる結果となった。

 

 

 

 

・決勝 第1レース

 

 

決勝のスーパーラップを終え、いよいよ決勝第1レースがスタート。第1レースの着順がそのまま第2レースのスターティンググリッド順となるため、各チームともひとつでも上の順位でゴールしたいところだ。ただし、周回数は5周と短いため、激しいバトルが予想される。

まず動いたのは、5番グリッドスタートの井芹選手(#280 ニワカレーシング)。3ラップ目の最終コーナーを立ち上がり重視のラインで加速し、4ラップ目の1コーナーで前を行く稲葉選手(#54 TC CORSE Esports MAZDA)をパスし、4番手に順位を上げる。

また、1位佐藤選手(#105 TC CORSE SPK e-SPORT Racing)と2位滝田選手(#55 ARTA)が熱い先頭争いを展開。ファイナルラップのヘアピンで、滝田選手が仕掛けトップへ。さらに直後の11コーナー、龍選手(#01 EVANGELION e-RACING with 広島マツダ)が佐藤選手(#105 TC CORSE SPK e-SPORT Racing)を捉え2番手となり、そのままチェッカーとなった。

 

 

 

 

・決勝 第2レース

 

 

いよいよ、AUTOBACS JEGT 2021シリーズ TEAM BATTLE(団体戦) Rd.1のラストバトルとなる決勝 第2レースがスタート。第2レースの周回数は10周で初期搭載燃料は40L、使用タイヤはソフトかミディアムを選べるが、途中1回以上のピットインと、最低1回のミディアムタイヤ使用が義務付けられている。ここまでのレースでピットインは行われてこなかったが、決勝第2レースではピットイン戦略とタイヤ選択が勝敗に大きく関わってきそうだ。

ポールポジションでスタートした杉守選手(#55 ARTA)だが、山中選手(#01 EVANGELION e-RACING with 広島マツダ)が猛プッシュ。2ラップ目の1コーナーで、杉守選手(#55 ARTA)が道を譲る形で山中選手(#01 EVANGELION e-RACING with 広島マツダ)がトップ。スタートからソフトタイヤを選択した先頭の2台は、3位以下を引き離して行く。

レースが動いたのは5ラップ目、3位を走行していた深谷選手(#105 TC CORSE SPK e-SPORT Racing)以下、堤口選手(#280 ニワカレーシング)以外の7台がピットイン。各チームミディアムからソフトにタイヤ交換。続く6ラップ目には前を1位2位の2台がソフトからミディアムへ、堤口選手がミディアムからソフトに交換し、全車ピットインが完了した。

ピットアウト後先頭の2台は再び元のポジションに戻るが、1位山中選手と2位杉守選手の間隔は徐々に開いていく。一方、ソフトタイヤに交換した3位深谷選手と4位佐々木選手(#54 TC CORSE Esports MAZDA)が、2位杉守選手の差を詰め始める。

そして、9ラップ目のメインストレートでスリップに着くと、1~2コーナーで深谷選手が杉守選手をパス。さらに、杉守選手は7コーナーのヘアピンでも佐々木選手にパスされ4位に後退してしまう。

レースはそのままチェッカーとなり、山中選手、宮園選手、龍選手を擁する#01 EVANGELION e-RACING with 広島マツダが団体戦初戦を制した。

決勝レースの最終結果を見れば、マツダ RX VISION GT3 CONCEPTが表彰台を独占。また、予選から常に安定した力を見せた#01 EVANGELION e-RACING with 広島マツダと#55 ARTA、両チームの強さが光る結果となった。

 

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