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  • 2021.12.13
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レースレポート / 2021Series 団体戦Rd.3

AUTOBACS JEGT 2021シリーズTEAM BATTLE ROUND 03

最後までプッシュし続けたEVANGELION e-RACING with 広島マツダが優勝

増田 真吾

 

 

2021年11月23日(火)、AUTOBACS JEGT 2021シリーズ TEAM BATTLE(団体戦) Rd.3が開催された。

実況に鈴木学氏、ゲスト解説にレーシングドライバーの谷口信輝氏とJEGT認定ドライバーの松本優一郎氏、さらに司会進行はスポーツDJのAlee氏、アシスタントにレースクイーンの沢すみれさんという豪華なメンバー。また、中継会場のコナミ esports銀座studioには20台以上のPCを設置し、総勢40名以上のスタッフによって白熱の戦いが生中継で配信された。

 

■2021シリーズ TEAM BATTLE Rd.1 予選グループA

 

・グループA 予選 スーパーラップ

予選が行われる、ウェザーテックレースウェイ・ラグナセカはアップダウンが多く、テクニカルコーナーの多い世界でも有数の中高速コースだ。

予選グループAのスーパーラップは、トップ3が0.1秒以内という大混戦となった。

ポールポジションは、ホンダ NSX Gr.3を駆る杉守選手(#55 ARTA)が獲得。回頭性と低速からの立ち上がりに有利なMRの特性を活かした走りを見せた。

2位にはトヨタ GR スープラ レーシングコンセプト ’18の井芹選手(#280 ニワカレーシング)が入り、フロントローを確保。

山中選手(#01 EVANGELION e-RACING with 広島マツダ)は、激しい攻めを見せるも、わずか1000分の6秒届かず3位となり、フロントロー獲得を逃す。

全体としてみると、トヨタ スープラ、日産 GT-RといったハイパワーFR勢は苦しみ、下位に沈んだ。

 

 

・グループA 予選レース

 

 

スタートは、全車混乱なくスタートし、順位変動のないままオープニングラップを終える。特にトップグループ3台は、安定した走りで4位以下を徐々に離しはじめる。

3ラップ目に入り、6位走行中の高橋選手(#301 LAKE GAMING)がコースアウト。変わって6位に浮上した黒畑選手(#12 KOSHIDO RACING)が、予選通過ラインとなる5位入賞を目指して猛追をはじめる。

5ラップ目のホームストレートエンドで、5位深谷選手(#105 TC CORSE SPK e-SPORT Racing)が、1コーナー飛び込みで菊池選手(#19 TEAM AUTOBACS@HOKUEI Racing)をオーバーテイクし、順位を4位に上げる。

レースはファイナルラップに突入。6位を走行した黒畑選手が、5位 菊池選手(#19 TEAM AUTOBACS@HOKUEI Racing)の背後に迫るも、わずかに届かず予選突破を逃す。

1~3位は順位変動なくそのままフィニッシュ。1位 古畑選手(#55 ARTA)、2位 古屋選手(#280 ニワカレーシング)、3位 草野選手(#01 EVANGELION e-RACING with 広島マツダ)となった。

 

 

■2021シリーズ TEAM BATTLE Rd.1 予選グループB

・グループB 予選 スーパーラップ

ポールポジションは、今シーズンから参戦するTeam TAISAN WRFの角間選手。佐々木選手(#54 TC CORSE Esports MAZDA)が100分の1秒差で2位に入り、3位 辻村選手(#777 D’station Racing)と、2位、3位には、中高速コーナーの回頭性に優れるマツダ RX VISION GT3 CONCEPTが入る。

Rd.2ではまさかの結果に終わったD’station Racingの辻村選手は、重圧の中でまずまずのタイムを叩き出し予選レースに望みをつないだ。

予選を全体で見てみるとポールポジションこそトヨタ GR スープラ レーシングコンセプト ’18を駆る角間選手が獲得したものの、グループA同様、ハイパワーFR勢は思うようにタイムを伸ばせなかった。

なお、鈴木選手(#127 LAILE木更津)は、トラックリミット違反のペナルティ裁定。アタック後ノータイムとなった。

 

 

・グループB 予選レース

 

 

グループBの予選レースは、1ラップ目からレースが動く。

1位橋本選手(#358 Team TAISAN WRF)に2位坪井選手(#54 TC CORSE Esports MAZDA)が迫り激しいトップ争い。2ラップ目に入り、熾烈なトップ争いの間隙を突く形で、3位高橋選手(#777 D’station Racing)が2位に浮上。4位川上選手(#888 Sengoku Gaming)も続く形で3位と、ポジションを1つあげた。さらに、やや離れていた長選手(#11 KOSHIDO Jr.RACING)もこの間に一気に接近。トップ5台が、それぞれテールトゥノーズという緊迫した展開となる。

そのままの陣形で迎えた5ラップ目、ついにレースが動く。

1コーナーを鋭く立ち上がった高橋選手が、2コーナー飛び込みで、橋本選手をオーバーテイク。この動きをきっかけに5台が団子状態になる中、川上選手が抜け出し2位に浮上する。

ファイナルラップでは、長選手がコークスクリューで見事なドライビングを見せ、橋本選手と坪井選手のバトルの隙きを突いて3位に浮上した。

波乱のレースは、終了後にも順位の変動が起こる。高橋選手(#777 D’station Racing)、橋本選手(#358 Team TAISAN WRF)、山本選手(#134 LAILE横浜)がそれぞれペナルティで3秒加算。

最終順位は、トップのオーバーテイク劇に食らいつき続けた川上選手(#888 Sengoku Gaming)、2位には長選手(#11 KOSHIDO Jr.RACING)が続き、3位は高橋選手(#777 D’station Racing)。注目の予選突破ラインとなる4位に坪井選手(#54 TC CORSE Esports MAZDA)、5位には最後までプッシュし続けた久万田選手(#90 WEB OPTION RACING)が滑り込み、2戦連続で決勝進出を決めた。

 

 

■2021シリーズ TEAM BATTLE Rd.1 決勝

・決勝 スーパーラップ

決勝は、低速から高速までバリエーションの豊富なコーナーと、長いストレートが組み合わされた、マシンの総合力が試されるカタロニア・サーキットを舞台におこなわれた。

決勝スーパーラップは、上位3台をマツダ RX VISION GT3 CONCEPT勢が独占。コーナリング特性、加速性など、マシンのバランスを活かした結果となった。

1位は鍋谷選手(#105 TC CORSE SPK e-SPORT Racing)、2位に宮園選手(#01 EVANGELION e-RACING with 広島マツダ)が続き、3位は冨林選手(#777 D’station Racing)となった。

ただし、8位までが1秒以内という僅差で、複数タイヤを使用するうえ、ピット戦略が絡んでくる決勝レースでは混戦が予想される。

また、走行後に審議が多く出され、トラックリミット違反の多発が懸念されたが、結果的には、深田選手(#90 WEB OPTION RACING)のみがノータイムという結果となった。

 

 

・決勝 第1レース

 

 

第1レースの結果で、第2レースのスタート順が決まる重要な争い。各チーム、どこまで順位を上げ、第2レースにつなげられるかに注目が集まる。

一度のスタートやり直し後、グリッド順を保ったまま綺麗なスタート。2ラップ目に入ると、太田選手(#888 Sengoku Gaming)が仕掛ける。長いホームストレートで3位 高橋選手(#777 D’station Racing)のスリップストリームに入るとそのままオーバーテイク。3位に浮上した。

3~5位が混戦となる中、滝田選手(#55 ARTA)も3位グループに接近。3LAP目のテクニカルセクションで、5位 稲葉選手(#54 TC CORSE Esports MAZDA)が仕掛けた隙きを突いて、高橋選手(#777 D’station Racing)も含めた2台をパスし4位に浮上。レースはこのままフィニッシュを迎える。

ポールポジションからスタートの深谷選手(#105 TC CORSE SPK e-SPORT Racing)は、終始危なげない走りで1位フィニッシュし、2位は草野選手(#01 EVANGELION e-RACING with 広島マツダ)。太田選手(#888 Sengoku Gaming)は、ファイナルラップまでテールトゥノーズの猛追を見せるも3位。4位には、スタートから2つポジションを上げた滝田選手(#55 ARTA)が入った。

 

 

・決勝 第2レース

 

 

ついにRd.3の勝敗を決する決勝第2レースがスタート。第2レースでは、ハードタイヤの使用と1回以上のピットインが義務付けられており、スタートのタイヤチョイス、ピットインタイミングというチーム戦略も結果のカギを握る。

レースは、ハードタイヤスタートのチームが1週目で軒並みピットイン。ミディアムタイヤでスタートし、見かけ上トップの菅原選手(#105 TC CORSE SPK e-SPORT Racing)がファステストラップを出しながら逃げ切りを図り、2位に浮上した同じくミディアムタイヤスタートの奥本選手(#888 Sengoku Gaming)との差を徐々に広げていく。

レースが中盤に差し掛かると、山中選手(#01 EVANGELION e-RACING with 広島マツダ)がファステストラップを更新しながら猛プッシュを開始する。迎えた9週目、菅原選手(#105 TC CORSE SPK e-SPORT Racing)、奥本選手(#888 Sengoku Gaming)が同時にピットイン。ピット出口での順位に注目が集まるなか、ギリギリの攻防を制したのは、猛プッシュを続けた山中選手。菅原選手が2位でピットアウト。杉守選手(#55 ARTA)、奥本選手と続く。

レースはそのまま、山中選手(#01 EVANGELION e-RACING with 広島マツダ)が優勝。2位はピット戦略でわずかに及ばず、菅原選手(#105 TC CORSE SPK e-SPORT Racing)、3位には杉守選手(#55 ARTA)が入った。

なお、能條選手(#19 TEAM AUTOBACS@HOKUEI Racing)、久万田選手(#90 WEB OPTION RACING)、辻村選手(#777 D’station Racing)にペナルティがあり、レース後タイム加算された。

 

 

■グランドファイナルは2022年東京オートサロンで開催

3戦に渡って繰り広げられた、2021年の団体戦の締めくくりとなるグランドファイナルは、日本最大級の自動車イベント「東京オートサロン2022」で2022年1月15日(土)に行われる。

まず、ポイントランキングのトップは、ラウンド2の優勝1回と終始安定した力を見せた#280 ニワカレーシング。2位にはシリーズ中、優勝はないものの安定して上位フィニッシュした昨シリーズチャンピオン#54 TC CORSE Esports MAZDA。3位はラウンド2では失速したものの、初戦、そして今回と2度の優勝を飾り前評判通りの強さを発揮した#01 EVANGELION e-RACING with 広島マツダが入っている。

グランドファイナルを制するのは、分析と安定した走りで成績を残したニワカレーシングか、毎戦状況毎による戦略で勝ち上がってきたTC CORSE Esports MAZDA なのか、強さを発揮して2度の優勝を誇る#01 EVANGELION e-RACING with 広島マツダか、それとも4位以下の下位勢が下剋上を果たすのか。グランドファイナルの行方から目が離せない。