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ニュースJEGT2025シーズンは、スーパーフォーミュラのおこなわれる富士スピードウェイで2025年7月18日(土)に開幕を迎える。
シリーズ戦としては初めて東京オートサロン以外で開催されるオフラインレースということもあり、開幕前から注目しているファンの方も多いことだろう。
そこで、JEGTで長年解説を務めるNiShiKenこと西澤 健太氏に、開幕戦の見どころも含めて2025シーズンの展望を聞いてみた。
より見応えのあるシーズンになると予想する、西澤氏のアンケート結果をたっぷりと紹介しよう。
JEGTのグランプリシリーズ(2024年までトップリーグ)は#1 Sengoku Gaming(今シーズンよりQT DIG∞)が現在3連覇中で、シーズンを面白くするためにも新たなチームの台頭が期待されている。
2025年シーズンの展望を聞いたところ、増加するラウンド数によって勢力図に少なからず影響がありそうだという見解を示してくれた。
2024年の振り返りとともに、2025シーズンの展望をみていこう。
トップリーグ(2025年よりグランプリシリーズ)の#1 Sengoku Gamingと#52 KANTOモータースクール SCARZの、シリーズチャンピオンを懸けて争った最終戦です。
KANTOモータースクール SCARZの戦力をもってしても打ち破れない、Sengoku Gamingの壁の高さに驚きました。また、敗れたKANTOモータースクール SCARZの宮園 拓真選手、佐々木 拓眞選手が本当に悔しそうにしている様子も印象的でした。
#1 QT DIG∞と#52 KANTOモータースクール SCARZのチャンピオンがチャンピオン争いの本命という点は、昨シーズンと変わりません。一方で、今期から体制やドライバーが大きく変わったチームもあるため、台風の目があらたに台頭する可能性は大いにあります。また、リーグ降格争いもあるため、どの順位帯での争いも目が離せません!
昨シーズントップ争いのできなかったチームも、一矢報いる機会が増えるためチャンスが生まれます。一方で、レースが増えると、昨年トップ争いをした4連覇のかかる#1 QT DIG∞と今年こそはチャンピオンを掴みたい#52 KANTOモータースクール SCARZにとっては、簡単に上位を維持できなくなるかも知れません。5ラウンド全てレースで100%のパフォーマンスを出し続けることは、強豪チームであっても予想以上に難しいはずです。
JEGT2025シリーズはシリーズ戦として初めて、開幕戦がオフライン形式で開催される。
しかも、初の2日間連戦という点も、大きく注目されるポイントだろう。
開幕戦の見どころを、JEGTの魅力とともに語ってくれた。
これまでの最終戦でもいえることですが、本来のパフォーマンスを発揮できるかどうかがオフラインレースの鍵です。ハンコンやディスプレイ、さらに有観客という、普段の自宅とは全く異なる環境でのプレイに順応できるかどうかにかかってきます。
また、Rd.1、Rd.2が、初めて連戦で開催される点も注目ポイントです。同じメンバーで連戦を戦うのか、ラウンド毎にドライバーを変えてくるのかといった点がチームによって変わってくると思います。
誰が勝ってもおかしくない厳しい環境で、選手全員が神経を研ぎ澄ませてギリギリの争いをしている点が最大の魅力です。JEGTに出場するドライバーは世界レベルの選手ばかりで、大きな実力差はありません。しかも、コックピットの仕様やピット作業の時間などは、リアルでのモータースポーツではありえないイコールコンディションです。
全員のレベルが高いため、簡単そうに運転をしていますが、実はとても難しく繊細な操作をしています。見ているだけではなかなか伝わらない部分もありますので、ぜひ現地に準備されている体験コーナーで難しさを実感いただきたいです。
2025年の開幕を迎えるにあたって、視聴者の方には、ぜひ推しチームやドライバーを見つけていただきたいです。古参チーム同士のこれまでの因縁、ドライバーの移籍、チャレンジリーグからの昇格チームの台頭など、実車のレースと同様にさまざまな個性があります。
お気に入りのチームや選手の活躍を中心に応援していただくと、専門的な知識がなくとも順分楽しめるはずです。
また、レースでは上位争いに注目が集まりがちではありますが、下位チームの状況もお伝えできるよう意識して解説に臨みます。
さらなるパワーアップをしておこなわれるJEGT2025シーズンを、ぜひ皆さんで応援してください。
昨年よりもさらにパワーアップして開幕を迎えるJEGT2025シリーズだが、3連覇中の#1 QT DIG∞(昨シーズンまでSengoku Gaming)が、チャンピオン争いの中心になることは間違いないだろう。
しかし、グランプリシリーズに参加する各チームに、それほど大きな実力差があるわけではない。
実際、昨シーズン4位に終わった#8 ARTAも、1勝を挙げている。
開幕シリーズのオフライン開催、連戦、ラウンド数の増加といった要素によって、もともと紙一重だった勢力図が大きく動く可能性は高い。
注目の開幕シリーズは、7月19日(土)、7月20日(日)の両日、スーパーフォーミュラの開催される富士スピードウェイでおこなわれる。
リアルタイム配信はないため、ぜひ現地でリアルレースとともに観戦いただきたい。
また、後日配信でご覧いただく方は、JEGT公式YouTubeチャンネルの登録をお忘れなく。
Text:渡邉 篤
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