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グランツーリスモ公式ハンドルコントローラー(以下ハンコン)として、もはや世界標準というべき地位を築きつつあるFANATEC社のGran Turismo DD Pro(以下DD Pro)。
JEGTでも、昨年からオフラインレースで使用する公式筐体で採用している。
eMS(eMotorSport)を存分にプレーするうえで欠かせないハンコンだけに、できるだけ理想に近い製品を使いたいところだ。
そこで、ダイレクトドライブ方式(以下DD方式)の代表格ともいえる、DD Proの魅力を改めて紹介しよう。
また、日本国内の正規代理店の誕生についても紹介するので、購入を検討する際の参考にしていただきたい。
FANATEC社のGran Turismo DD Proは、公式ハンコンとして世界中のグランツーリスモプレイヤーから支持される代表的なモデルだ。
高品質モーターによるDD方式を採用し、より実車に近い操作感を再現。
競技からファンユースまで、グランツーリスモ7の魅力を最大限引き出したいならぜひ導入を検討してほしい。
DD方式最大の利点は、強力なモーターが生み出す実車さながらのFFB(ForceFeedBack)だ。
コーナリング時のタイヤの応力やリアが流れた際のセルフステアリングがしっかりと伝わってくるため、ドライバーの没入感を高めてくれる。
最大8NMもの強大なトルクを発生させる(付属のBoost Kit 180使用時)DD Proなら、実際のレーシングカーに近い感覚を味わえるだろう。
また、DD Proのメリットは、単なる臨場感の向上だけではない。
FFB発生時にギアやベルトを介さないため、挙動変化や路面状況といったインフォメーションがタイムラグなくドライバーに伝わる。
実車と違ってGの変化のないeMSでは、視覚以外の情報は手に伝わるFFBしかない。
DD Proで瞬時に感じることで、より的確な操作を可能にする。
また、トルクの強さは、より繊細なコントロールにも欠かせない。
舵角をわずか1~2度調整したい際に、軽いハンコンだとつい大きく操作をしてしまいがちだ。
しかし、実車に近いトルクの発生するDD Proなら、重さを感じながらピンポイントで狙った操作ができる。
DD Proは、グランツーリスモ公式ハンコンとして公式戦のワールドシリーズでも使用されている。
以前からプレイヤーから高い評価を得ていた同モデルだが、公式採用されたことで名実ともに世界標準モデルになった。
また、JEGTでも2024年からオフラインレースで使用する公式筐体のハンコンを、同モデルに刷新。
世界トップレベルのドライバーが参戦するJEGTで世界標準の環境を整えたことで、よりスリリングな戦いを楽しんでもらえるようになっているはずだ。
Playstation®5に認証されているハンコンはさまざまあるが、実はDD方式として見るとFANATEC社のGRAN TURISMO DD PROしかない。(2025年11月時点)
PC専用モデルも多く一部のマニア向けと思われがちなDD方式のハンコンだが、基本的に接続するだけですぐに遊べる。
ヘビーユーザーを納得させるスペックながら、誰でも簡単に使える認証を取得したのはDD Proの精度と信頼性が高いためだろう。
また、Playstation®5認証ハンコンのためグランツーリスモ7のみならず、数多くのレーシング関連ゲームで使える。
これまで遊んでいたゲームも、DD Proでプレイすればまた違った魅力が見えてくるかも知れない。
FANATEC社のハンコンを購入するにあたって、ユーザーの障壁となっていたのが海外に拠点を置く同社との直接取引が必要な点だった。
しかし、株式会社ゼンカイレーシングが日本国内初の正規代理店となったことで、一般の方でも安心して購入しやすくなったといえるだろう。
しかもブラックフライデーに合わせたセールも実施するとのことで、迷っているユーザーはぜひ購入を検討してみてほしい。
2025年7月に日本国内初のFANATEC社正規代理店に認定された株式会社ゼンカイレーシングは、SIM筐体、いわゆるコックピットを自社開発してきた会社だ。
一般ユース向けの製品だけでなく、フォーミュラマシンのモノコックを使用したものや、アクチュエーターを使用して車両の動きを再現しているモデルまで実に幅広い商品開発を行っている。
単なる販売店というのではなく、ハンコンを含むレーシングSIMを知り尽くしている同社だけに購入の相談も含めて安心感が違う。
また、故障やトラブルがあった際も、海外の本社とのやり取りをしなくて済む点はユーザーにとっては大きい。
FANATEC社製ハンコンが欲しくてもアフターサービスの面で不安だった方も、安心して購入できるようになった。
DD Proをこれから購入する方のために、ゼンカイレーシングのラインナップから2アイテムを紹介する。
ほかにも、お得なバンドル製品が多種多様に用意されているため、ぜひ公式ECサイトをくまなくチェックしていただきたい。
初めてハンコンを導入する方には、プレイに必要なものがすべて含まれるセットをおすすめしたい。
FANATEC社製のハンコンは、ステアリングホイール(ハンドル)やペダルを自由に組み合わせられるのも特徴だが、Playstation®5の対応や最適な組み合わせは知識がないと判断しにくい。
Playstation®5に対応したステアリングホイールとペダルがセットになっているため、届いたその日からすぐに遊べる。
最大トルクは5NMと上位モデルに比べてやや低めの設定だが、そもそもトルクを最大値に設定していないユーザーも多い。
8NM製品に比べて価格が抑えられているため、エントリーモデルとしては最適だ。
ステアリングホイールやペダルを自由に選びたい方は、DD方式の心臓部であるモーターベースのみの購入をおすすめする。
クラッチペダルを追加した3ペダルや、シフターといったオプションパーツを自分好みに選択可能だ。
また、最大トルクが8NMというゆとりのある設計のため、初心者からヘビーユーザーまでドライバーのレベルにあわせたFFBが得られる。
グランツーリスモをはじめとするeMSで使用するハンコンのほとんどは海外製のため、一般ユーザーにとってはこれまで導入の敷居が高かったのは事実だ。
しかし、ハンコンの世界的メーカーのFANATEC社の正規代理店が、日本国内に誕生したことは大きい。
アフターサービスへの不安から購入に踏み切れなかったユーザーも、安心して購入できるようになる。
また、ゼンカイレーシングでは、11月24日(月)から12月2日(火)まで「ブラックフライデーセール」を実施。
憧れのハンコンがお買い得な価格で手にできるとなれば、ハンコンユーザーが一気に増えるかも知れない。
JEGTとしてはコンテンツとしてリーグ戦を楽しんでもらいたいのはもちろん、eMSの普及も大きな目標だ。
最高の環境を手に入れることで、次なるグランプリシリーズドライバーが出てくることにも大いに期待したい。
なお、JEGT2025シリーズの次戦は、11月29日(土)と30日(日)に開催される。
東京オートサロン2026会場で行われる最終戦に向けて年内最後のラウンドのため、こちらもぜひ公式YouTubeからチェックしていただきたい。
Text:渡邉 篤
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