RACE REPORT
レースレポート
東京オートサロン2026会場でのRd.FINALを残す、グランプリシリーズ、企業対抗戦とは異なり、チャレンジリーグは早くも最終戦のRd.3を迎えた。
チャレンジリーグの位置づけは、グランプリシリーズ出場を目指すチームの挑戦の場。
わずか3戦、オフラインレースのようなイベントもない、もっとも過酷でストイックなリーグといえる。
2025シリーズの入れ替え戦は果たしてどのチームが獲得したのか、2026年11月28日に開催されたチャレンジリーグRd.3の模様をたっぷりと紹介しよう。
チャレンジリーグに参戦する全チームの目標は、グランプリシリーズ下位チームとの入れ替え戦出場だ。
上位3チームが有利な状況とはいえ、Rd.1、Rd.2の優勝チームが異なるという2025シリーズの戦いを踏まえると、何が起きてもおかしくはない。
シリーズチャンピオンの行方も気になる、チャレンジリーグRd.3の見どころを改めて整理してみよう。
2025シリーズの入れ替え戦出場枠は3枠あるため、多くのチームに逆転の可能性が残る。
Rd.2を終えた時点で、上位3チームがやや抜け出していることは事実だ。
しかし、Rd.1で初出場で初勝利を掴んだ#72 Connect to the Futureをはじめ、上位チームの成績次第では逆転は十分にあり得る。
上位3チームのうち1チームでも下位に沈むようなことがあれば、どのチームが3位に浮上してきてもおかしくない状態だ。
また、下位から逆転を狙うチームは、予選スーパーラップやハイパースプリントといった決勝レース以外でのポイントの取りこぼしは避けたい。
逆転を狙う下位チームとランキングを維持したい上位チームのせめぎあいが、大きな見どころになるだろう。
リーグ戦として開催されている以上、やはりシリーズチャンピオン獲得にも注目したい。
グランプリシリーズへの出場を目指すという位置づけのチャレンジリーグではあるが、レースをやっている以上、どのチームをトップを目指してレースを戦っている。
Rd.2終了時点でのポイントランキングトップは、戦前に圧倒的な速さを噂されていた#6 ZETA DIVISION。
しかし、Rd.1ではまさかの表彰台すら逃す4位という結果もあり、他チームにチャンスがないわけではない。
最終戦で前評判通りの結果を残せるのか、他チームの逆転チャンピオンはあるのかといった点にも注目したい。
レースの舞台は、予選から決勝レースまですべて「東京エクスプレスウェイ 東ルート 外回り」が使用された。
一方で、決勝レースでは天候の変化が採用され、各チームの対応力も問われる。
結果的には、予選、決勝ともに盤石の走りで#6 ZETA DIVISIONの圧勝となったRd.3の模様を、改めて振り返ってみよう。
予選スーパーラップでは、世界チャンピオン経験者の宮園 拓真選手(#6 ZETA DIVISION)が実力をみせつけた。
全体で唯一の1分59秒台のタイムを記録し、余裕のポールポジションを獲得。
2番手タイムは森山 綜太選手(#101 REIGNITE)が記録し、上位勢として着実にポイントを積み上げた。
逆転での入れ替え戦出場を狙う、#465 465Garageの清水 裕生が3番手につける。
予選スーパーラップ2~15位のチームの上位側と下位側のマッチアップし、勝者に5ポイントを付与。
なお、予選スーパーラップ1位のチームは出走が免除され、自動的に5ポイントが付与される。
佐藤 和真選手(#809 Team desiLab. eMS)
vs
菊地 晃輔選手(#802 遠州ハママツモータース)
スタート直後のストレートで、菊地選手がスリップストリームから一気にオーバーテイク。
しかし、佐藤選手はテールトゥノーズでついていき、前に出るタイミングをうかがう。
そして迎えた2周目の1コーナーで佐藤選手がポジションを奪い返すと、そのままフィニッシュラインまで守りきって勝利。
鎌田 智暉選手(#71 DRPP)
vs
大根 祐哉選手(#315 Funlap Sports)
レース中のポジションチェンジが激しいハイパースプリントでは珍しく、前でスタートした鎌田選手が終始後方を寄せ付けないレース展開となった。
大根選手もミスなく追いかけるものの、それ以上の走りをみせる鎌田選手との差は詰まらない。
最後は1秒以上のマージンを築いて、鎌田選手がポールトゥウィン。
角田 空選手(#777 ZIMA RACERS)
vs
辻 竜彦選手(#28 姫璽城 VIRTUÀLE)
辻選手がスタート直後にスリップストリームから角田選手に並んで前をうかがうものの、最後まで速度の伸びるトヨタ GRスープラ レーシングコンセプト’18を抜くには至らない。
常にテールトゥノーズの展開で最後は0.024秒差まで追い詰めるも、わずかに届かず角田選手が勝利。
阿舎利 謙吾選手(#88 GracesBlaze)
vs
池内 比悠選手(#35 NISSAN × TRUST RACING)
GT-RとフォードGTという、ハイパワー車対決となった第4レース。
後方からスタートした池内選手がストレートで一度オーバーテイクを決めるも、再度スリップストリームを使った阿舎利選手が抜き返すという展開。
終始テールトゥノーズかサイドバイサイドという超接近戦を演じた2台だったが、最後はフォードGTを駆る阿舎利選手が制した。
石野 弘貴選手(#465 465Garage)
vs
水野 陸翔選手(#72 Connect to the Future)
第5レースは石野選手不参加により、水野選手の不戦勝。
逆転での入れ替え戦出場を狙う#72 Connect to the Futureにとっては、貴重な5ポイントを獲得した。
神藤 巧磨選手(#101 REIGNITE)
vs
中村 颯一朗選手(#195 VERSUS e-motorsports team)
スープラ同士の対決となった第6レースは、初登場の神藤選手の頭脳プレーが光った。
1ラップ目の最終コーナーで、後方を走る神藤選手が極端な立ち上がり重視のラインを取る。
続く1コーナーで作戦通り前に立ち、そのまま勝利。
佐久間 俊一選手(#11 KOSHIDO RACING Ⅺ)
vs
松坂 康永選手(#193 広島 TEAM iXA)
スタート直後にトップポジションを奪った松坂選手が、ハイパースプリントらしからぬ一方的な展開に持ち込んだ。
マシン特性的に有利なフォードGTに乗る松坂選手だったが、さらに隙のない走りをみせてオープニングラップから1秒以上のマージンを築く。
フィニッシュラインまで差を広げ続けた松坂選手が、4秒近い差をつけて勝利した。
残念ながら入れ替え戦の可能性が消滅したチームが出場したコンソレーションレースだったが、チャレンジリーグらしく最後まで激しい争いが繰り広げられる見応えあるレースとなった。
屈指のストレート長をもつ東京エクスプレスウェイでのレースというなかで、マシン特性を存分に活かす走りをみせた中村 和希選手(#193 広島 TEAM iXA)が有利にレースを進める。
一方、後方では丸山 勇人選手(#802 遠州ハママツモータース)と山本 歩翔選手(#11 KOSHIDO RACING Ⅺ)が激しい3位表彰台争い。
最終的には、オープニングラップで抜け出した中村選手(#193 広島 TEAM iXA)が、3番手スタートから逆転勝利を掴んだ。
わずかに路面に雨の残る状況だったが、全車ハードタイヤを選択してスタート。
スタートから混戦模様のなか、今里 駿斗選手(#101 REIGNITE)が鈴木 聖弥選手(#6 ZETA DIVISION)を抜いてトップに立つ。
しかし、3周目のホームストレートで、鈴木選手が再度ポジションを奪い返した。
さらに後方では、山村 昂佑選手(#71 DRPP)と橋本 拓実選手(#72 Connect to the Future)の熾烈な3番手争いをはじめ、かなり全体が接近したままレースは中盤に差し掛かる。
各チームがピット戦略を意識し始める7ラップ目、トップを快走する鈴木選手を除く全チームがピットイン。
全体に少しずつ間隔が開き始めてポジションが落ち着いたかに見えるが、わずかな壁接触でペナルティが入る東京エクスプレスウェイだけにレースは最後までわからない。
松山 雄大選手(#777 ZIMA RACERS)や佐藤 晃登選手(#465 465Garage)が相次いでペナルティでポジションを失うなど、中段以降は目まぐるしく順位が変わる。
結果は、鈴木選手(#6 ZETA DIVISION)がポールトゥウィン。
2位は今里選手(#101 REIGNITE)、3位は橋本選手(#72 Connect to the Future)が入る。
入れ替え戦の出場枠の行方はポイントランキング3位の#71 DRPPの順位次第というところだったが、山村選手が堅実な走りでシリーズ順位を守り切った。
一足先に2025シリーズを終えたチャレンジリーグ。
気になるのは、グランプリシリーズの入れ替え対象となる2チームだろう。
オフライン開催されるRd.FINALという華やかな舞台だが、一方で下位に沈むとトップカテゴリから脱落する危機に陥ってしまう。
厳しい現実だが、国内最高峰のeMSリーグを謳うJEGTのレベルを維持し続けるには必要不可欠な仕組みだ。
シリーズチャンピオンの行方とともに、下位争いにも注目して欲しいグランプリシリーズRd.FINALは、2026年1月11日(日)に東京オートサロン2026内の特設会場で開催される。
緊張感あふれるトップレベルの争いを、ぜひ観客席で生で体感していただきたい。
また、JEGT公式YouTubeチャンネルでも配信されるため、当日会場に来られない方は忘れずにチャンネル登録をしておこう。
Text:渡邉 篤
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