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ニュースダブルバブルルーフにアルミナムアーチ、スーパーカーのようなフォルムが特徴的なプジョー RCZ。
グランツーリスモにもGr.3車両として登場するRCZは、デザインだけではななく性能面でも申し分のないスペシャルティクーペだ。
フランスの老舗自動車メーカープジョーが、随所にこだわりを見せるRCZの魅力を紹介しよう。
プジョーは、2007年のフランクフルトモーターショーでコンセプトカー「308 RCZ」を発表。
名称からも想像できる通り、RCZはハッチバックの名車“308”のプラットフォームをベースに開発された。
308 RCZは2+2のクーペタイプのボディとして開発され、コンセプトモデル特有の個性的なデザインを採用。
しかし、3年後の2000年に発売した市販モデルは、コンセプトカーをそのまま踏襲した先鋭的なデザインで話題を呼んだ。
独特なスタイリングをもつプジョー RCZを詳しく見ていこう。
プジョーは1929年の“201”以来、一般販売される普通車の車名には3桁の数字を使用してきた。
しかし、プジョーは308派生のスペシャルティで自社の命名ルールを破ることになる。
コンセプトカーでこそ“308 RCZ”を名乗っていたものの、単なる“RCZ”と名づけられ販売された。
命名だけとってみても、RCZをプジョーが特別視していたことがわかる。
RCZの駆動方式は、ベースの308と同様にFFだ。
FRレイアウトが一般的なスポーツカーやスペシャルティクーペというカテゴリーを考えると、やや大人しく感じるかもしれない。
しかし、MTモデルは1.6Lで200psを発生するハイパフォーマンスエンジンを搭載。(ATモデルは156㎰)
最上位グレード“RCZ R”では、同じく1.6Lエンジンで270psを発生するモデルもあった。
さらに、「FFでもプジョーはステアリング特性がニュートラルで回頭性が高い」と評する専門家もいるほど、プジョーの運動性能は高い。
一般的なFFは旋回の中心が後輪側に寄ってしまうが、プジョーはクルマの中央に旋回の中心がくるようチューニングされていて、操縦安定性と運動性能を見事に両立している。
スペック以上にRCZに特別感を覚えるポイントは、やはりその個性的なデザインだ。
前後のフェンダーは、スポーツカーらしく左右に張り出しコンパクトサイズながらワイド感を演出。
AピラーからCピラーへ流れるアルミナムアーチと呼ばれるデザインは、特別なパッケージングであることを匂わせる。
さらに、ルーフからリアガラスにつながる戦闘機のキャノピーを思わせるダブルバブル形状は、少しでも低重心化を目指すスーパーカーのような造形だ。
グランツーリスモには複数のRCZが収録されている。
Gr.3仕様については、グランツーリスモオリジナルとなる架空のクルマだが、1.6Lの市販モデルも収録されている点はクルマファンにはうれしいポイントだ。
Gr.3はMR化されているが、実際に市販されているモデルを手軽に運転できるのも、グランツーリスモの楽しみ方の一つだろう。
グランツーリスモ7に収録されているRCZは、2015年モデルとなるGT LINE。
最高グレードの200psモデルではないが、1.6Lのターボエンジンで155psを発生するため、RCZの魅力は十分堪能できる。
内装に関しても細部まで忠実に再現されていて、実車同様の高級感を感じられるだろう。
ダッシュボードに施された赤いステッチや、専用デザインのシートなどプジョー RCZの作りの良さがしっかりと再現されている。
コックピット視点でのレースや、ガレージでぜひじっくりと車内を眺めてみてほしい。
グランツーリスモ7に登場するプジョー RCZ Gr.3は、Gr.3の基準であるFIA GT3規格に準拠するため、全長と全幅の大幅な拡大と駆動方式の変更が施されている。
駆動方式がMRに変更されたことで、もともとの回頭性がさらにアップ。
一方で、ベース車両がFFということもあってか、MR車両の割にはクセがなく扱いやすい点がRCZ Gr.3の特徴だ。
絶対的な速さはないものの、MR特有のピーキーな挙動はあまりなく、アクセルやステアリング操作に素直に反応してくれる。
JEGT2022シリーズでも、企業対抗戦に参戦する#43 Garaiyaと#557 Team G-7AUTOSERVICEの2チームが採用していた。
個性的なスタイリングと高い性能に外国車特有の高級感。
プジョー RCZは、人とは違った1台に乗りたい方にぜひおすすめしたい1台だ。
新車の生産は終了しているものの、中古車としてなら容易に入手できるため、個性的なクルマを探している方はぜひチェックしてみてほしい。
また、グランツーリスモに登場するプジョー RCZ Gr.3は、GTカテゴリーのマシンが実車として存在するわけではないこともあり、レースをする際にあまり選択する人はいない。
しかし、MR特有の加速性能をもつにもかかわらず挙動がマイルドで扱いやすいという点で、初心者プレイヤーにおすすめしたい1台だ。
Text: 渡邉 篤
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