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ニュースグレード1取得サーキットとして世界最長となる、約1.5kmにも及ぶ長いストレートが特徴の富士スピードウェイ。
しかし、意外なことに攻略のポイントは、マシンパワーではなくコーナリング時のライン取りだ。
高速サーキットにもかかわらず、個性的なレイアウトによってドライバーの技術が要求される富士スピードウェイの攻略ポイントを詳しく紹介しよう。グランツーリスモの大会やイベントで使用されることも多いだけに、しっかりと攻略しておきたい。
富士山の麓に位置する富士スピードウェイは、かつてはF1が開催されたこともある日本を代表する国際規格のサーキットだ。
開業は1966年と、50年以上の歴史を誇る。
富士スピードウェイの特徴とマシンの選び方について紹介しよう。
グランツーリスモの大会でもよく使用される富士スピードウェイは、全長4,563mのコース内の3分の1近くを占める1,475mにも及ぶ世界屈指の長いホームストレートが最大の特徴。
コース全体としても比較的全開率の高いレイアウトで、高速サーキットとして知られる。
一方で、後半のダンロップシケイン通過後から始まる第3セクターは、テクニカルセクションとして高いテクニックが要求される。
上り勾配に配置された数々のコーナーは、出口が見えないものが多く、またトラクションもかかりにくい。
富士スピードウェイの攻略には、マシンのポテンシャルとドライバーの技術の両方が欠かせない。
富士スピードウェイは、ドライバーの技量やレース戦略によって向いているクルマは変わってくる。
高速区間が多いため、パワーがあり最高速の伸びる車種が有利に思えるが、第3セクターのコーナリングでうまくトラクションをかけることができないと、大きなタイムロスにつながってしまう。
一方、最高速の伸びない車種だと、長いホームストレートでスリップストリームから簡単にオーバーテイクを許してしまうためクルマ選びは慎重におこないたい。
マツダ RX-VISION GT3やポルシェ 911 RSR (991) ’17といった、絶対的なパワーはないものの軽量でコントロールしやすい車種だと比較的タイムを出しやすい。
また、ある程度ドライビングテクニックに自信があれば、ホンダ NSX Gr.3やアウディ R8 LMS EvoといったハイパワーMR車両ならストレートスピードとコーナリング速度を両立できる。
ただし、第3セクターで思うようにアクセルを開けられない場合は、比較的ホームストレートや高速コーナーで速度の出しやすい、トヨタ GRスープラ レーシングコンセプト ’18といったFRのハイパワーマシンを選ぼう。
富士スピードウェイを走行するうえで重要なポイントは、コーナリング後の立ち上がりだ。
高速セクションの最高速に影響することはもちろん、テクニカルセクションが第3セクターに集中しているため、スムーズなコーナリングができないと大きなタイムロスにつながってしまう。
セクターごとに攻略のポイントを詳しく解説しよう。
長いストレートからターン1に向けてフルブレーキングが必要となるセクター1。
200mと150m看板あたりを目安にフルブレーキングをしつつ、50m看板あたりから、コーナー奥を目指してやや斜めに進入する。
イン側の縁石に右フロントタイヤを少し引っ掛けるイメージで曲がっていこう。
セクター2はどれだけ速度を維持してコーナーをクリアできるかという点が攻略のポイントとなる。
最初のターン3は続く100Rへの進入速度にも影響するため、進入も脱出もコース幅いっぱいを使ってできるだけ高い速度で通過したい。
具体的には、100mと50m看板の中間からブレーキングを開始し、イン側のポールめがけて飛び込んでいく。
続く100Rではイン側をキープしながら、レコードラインを外さないタイミングでアクセルを戻す。
セクター2後半はヘアピンからの立ち上がりがポイントとなる。
続く全開区間を考えるとできるだけアクセルを早く開けたいところだが、クルマの姿勢が不安定になりやすいため、トラクションをかけながら丁寧なアクセルオンを心がけよう。
ダンロップシケインから始まるセクター3の前半部分は、コース幅いっぱいまで使うラインを意識しよう。
ダンロップシケインは、コース上のダンロップ看板が見えなくなったタイミングでブレーキングを開始し、コースのアウト側いっぱいからコーナー奥を目指して斜めに進入。
イン側の縁石にしっかり乗せつつ、次のコーナーのイン側を目指す。
ターン12でイン側のポールぎりぎりを通過しつつ、アウト側いっぱいまでつかって立ち上がって後半セクションにつなげていく。
セクター3後半となる最後の登りセクションは、ライン取りが重要になる。
ターン15、16への進入時に道幅をいっぱいに使うのではなく、コースの中央あたりから立ち上がりを重視してアプローチしよう。
ただし、脱出時は外側ぎりぎりを目指して最速での立ち上がりを目指す。
とくに最終コーナーとなるターン16の立ち上がり速度は、そのままホームストレートの最高速度に影響する。
ライバルに追いつかれないためにも、できるだけ早くアクセルを開けられるラインを見つけたい。
高速サーキットとして知られる富士スピードウェイだが、実は攻略のカギとなるのはコーナリングだ。
後半のテクニカルセクションを中心に、脱出時に思うようにアクセルを開けられないコーナーも多い。
クルマの姿勢をできるだけ早く安定させ、トラクションをかけられるラインを見つけることが重要なポイントになる。
最終コーナーの立ち上がりで後続車に追いつかれてしまうと、長いホームストレートでオーバーテイクをされてしまう。
グランツーリスモ7内のサーキットエクスペリエンスを活用するなど、セクションごとに試行錯誤を繰り返しながら、最速で立ち上がることのできるラインをぜひ見つけてほしい。
なお、JEGT2022シリーズ最終戦となるRd.3は、富士スピードウェイを舞台に開催される。
マシンが自由に選べないというリーグ戦ならではの状況で、どのような結果になるのかはまったく予想ができない。
Rd.3は、日本最大のカスタムカーショー「東京オートサロン2023」のイベントホールで、2023年1月14(土)9:30からオフラインで開催予定。
もちろんYouTubeでのライブ配信もあるので、各チームの走りにぜひ注目してもらいたい。
>>JEGT2022シリーズ Rd.3 IN 東京オートサロン2023の詳細はコチラ
Text: 渡邉 篤
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