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ニュースコーナー進入時のブレーキング勝負、脱出時のクロスライン。
オーストリアにあるレッドブル・リンクは、短いながらもエキサイティングなレースが楽しめるサーキットだ。
多くのスポーツイベントでその名を見かける、世界屈指の飲料メーカー「レッドブル」が所有するサーキットの概要と攻略法を詳しく紹介しよう。
レッドブル・リンクで印象的なのは、コース中央に配置された巨大な雄牛のモニュメントだ。
コースの所有者が飲料メーカー「レッドブル」のため、同社のシンボルマークをモチーフに作成された。
四方を緑に囲まれた絵に描いたような美しさから、モータースポーツに興味のない方であればゲーム内の架空コースかのように感じるかもしれないが、オーストリアに実在するF1も開催されるコースだ。
まずは、レッドブル・リンクの概要とグランツーリスモでのおすすめ車種をみていこう。
レッドブル・リンクは、オーストリアにあるF1も開催される国際規格のサーキットだ。
1969年の開業当初は「エステルライヒリンク」と呼ばれていたが、同国に本社を置くレッドブルのオーナーが買収し、2010年から現在の呼称に改められた。
全長はわずか4,318mしかないものの、コーナー数が少ないことからF1での平均速度は220km/hにも達する屈指の高速サーキットとして知られる。
一方で、最大69mにも及ぶ高低差とコーナーの多くに傾斜があるため、正確なブレーキングと繊細なステアリング操作も要求される。
レッドブル・リンクの全開で走行する区間は6箇所にも及び、F1での全開率は73%ともいわれる。
しかし、全長4kmほどのコースということで、ストレートの長さ自体はそれほど長くない。
そこで、最高速度が伸びるマシンよりも、加速力のある立ち上がり重視のマシンを選びたいところだ。
ポルシェ 911RSR、トヨタ GRスープラレーシングコンセプト’18といったあたりのハイパワーマシンが比較的コースに合っているだろう。
ただし、ストレートが短いため、ほとんどのケースでスリップに入っても抜くには至らない。
オーバーテイクはコーナー前後になるため、コーナリング性能についてもある程度求められる。
レッドブル・リンクは屈指の高速コースだがストレート長自体は短いため、手前のコーナーの立ち上がりで無駄なく加速することが重要だ。
一方で、フルブレーキングで進入しないコーナーも多数あるため、いかに高い速度でコーナリングするかという点も勝負のカギになる。
セクション別に、攻略のポイントを紹介しよう。
セクター1は、ターン1の最適なライン取りをマスターすることが重要だ。
逆に、無理のあるラインで失速してしまうと、続く高速区間でトップスピードまで加速できない。
コース幅いっぱいを使って進入し、脱出速度重視のライン取りを目指そう。
コースの縁石よりさらに少し外側に左タイヤを乗せながらブレーキングをし、イン側の縁石を目指してステアリングを切り込んでいく。
ただし、縁石の内側には黄色いストーンがあるため、あまり深く乗りすぎないように注意しよう。
上りながらのコーナリングはクルマの姿勢が不安定になりがちなため、早く旋回して姿勢を整えてアクセルを踏み込むことが大切だ。
セクター2では、ターン3とターン4がそれぞれオーバーテイクポイントとなる。
ターン3は、上りながらの右への鋭角なコーナーのため、ターン1と同様のアプローチで脱出重視のライン取りとアクセルワークを目指そう。
続くターン4では一転して下りながらのフルブレーキングになるため、姿勢を乱しやすい。
直線でしっかりとブレーキングを終わらせて、安定した姿勢でコーナーに進入しよう。
ただし、旋回後のアクセルオンが遅れると、後続車にオーバーテイクされやすいポイントでもある。
アウト側にクルマが流れやすい点に注意しながら、できるだけ早くアクセルを開けられるラインを見つけよう。
セクター3のポイントは適切な強さでブレーキをコントロールし、必要以上に失速させないことだ。
ターン9に続く最終コーナーは、フルブレーキングをしなくてもクルマの向きを変えれば旋回できる。
コース幅をいっぱいまで使って脱出をイメージしながら、適度なブレーキングとシフトダウンでクルマの姿勢を変えよう。
ただし、最終コーナーは、下りながらのうえイン側のほうが高い逆バンク形状になっているため、コースアウトには十分注意したい。
早めにアクセルを開けてホームストレートの速度を稼ぎたいところだが、クルマの姿勢を安定させてから全開にしよう。
レッドブル・リンクは、極端なヘアピンカーブやシケインといった難しいコーナーはない。
一方で、ブレーキコントロールや脱出重視のライン取りといった、クルマを速く走らせるための練習にはもってこいだ。
また、全長が短いため、短時間で何度も繰り返し練習できる。
さらに、グランツーリスモの公式レースやデイリーレースでもよく使われるだけあり、しっかりと走り込んでマスターしておきたいコースの1つだ。
また、レッドブル・リンクを走るのであれば、リプレイ映像もしっかりと楽しんでもらいたい。
オーストリアの美しい森に浮かぶサーキットを走る様子は、眺めているだけでも満足できるはずだ。
Text: 渡邉 篤
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