RACE REPORT

レースレポート
  • 2023.11.29
  • 企業対抗戦

【レースレポート】JEGT2023シリーズ企業対抗戦Rd.2は波乱の雨模様? 力強い走りで追い上げをみせた#52 SCARZが初優勝

JEGTRd.2の舞台はスパ・フランコルシャン

国内最大規模を誇るグランツーリスモの大会、JEGT2023シリーズ企業対抗戦は2023年11月18(土)に最終戦となるRd.2を迎えた。
トップリーグへの参戦権利もかかるシリーズ順位が決定する重要なレースだけに、各チームが上位を狙う熱い展開が予想される。
また、シリーズ順位が決定するRd.1では、今シーズンから新規参入チームの躍進が目立っただけに、昨年から参戦するチームは巻き返しにも注目したい。

熱い展開となった企業対抗戦の模様を、本格的なJEGTの中継体制とともに詳しくお伝えしよう。

企業対抗戦もトップリーグと同様の体制

JEGTの中継は数多くのスタッフの手による

JEGTの企業対抗戦は社員ドライバーでも気軽に参加できることから、トップリーグに対しては実質的には下位カテゴリーとなる。
しかし、中継体制やレギュレーションは、トップリーグと何ら変わりない。
視聴者により楽しんでもらいつつ、選手にはトップリーグと同じ緊張感のなかで戦ってもらうことでリーグ全体のレベルを向上させたい考えだ。

中継体制とレギュレーションについて、詳しくご紹介しよう。

リーグのレベルを問わない中継体制

企業対抗戦でも、トップリーグと同じ数十人のスタッフによる中継体制は変わらない。実況や解説に合わせた臨機応変なカメラスイッチや、レース内アクシデントを瞬時に捉えてJEGTの迫力と魅力を余すことなく視聴者にお届けする。

出演陣ももちろんトップリーグと同様だ。
実況鈴木学氏、ゲスト解説谷口信輝氏、解説に西澤健太氏(NiShiKen)の3名によるレースを盛り上げる実況は、企業対抗戦でも手抜きはない。
また、企業対抗戦は予選が2グループになる分トップリーグ以上にレース数が多いのだが、MCのAlee氏とアシスタントMCの沢すみれさんがスムーズに進行する。

基本レギュレーションはトップリーグと変わらない

JEGT2023シリーズRd.2では、JEGT史上初めてレース中に天候の変化のある設定で行われた。
舞台はスパ・フランコルシャンということで、まさにスパウェザーを再現した形だ。
このレギュレーションは企業対抗戦にも採用され、トップリーグ同様にドライバーは厳しい条件下でのポジション争いを強いられる。

特に今季から上位チームはトップリーグとの入れ替えがあるだけに、ドライバーや選手の戦略にも注目しながらレースを楽しんでほしい。

トップリーグへの参戦権のかかるRd.2

激しい雨の中ポジションを上げる#52 SCARZ

すでに発表されている通り、トップリーグの下位2チームと企業対抗戦の上位2チームの入れ替えが行われる。
Rd.2の結果に来シーズンのトップリーグ出場権がかかるだけに、各チーム力の入るところだろう。

初めての雨という状況に各チームの対応が分かれた、企業対抗戦の模様をお伝えしよう。

>>JEGT2023シリーズ企業対抗戦Rd.2の詳しいリザルトはこちら

>>舞台となったスパ・フランコルシャンの攻略方法はこちら

予選グループA

予選グループAのタイムアタックは、石田選手(#523 日産サティオ佐賀)が唯一の2分18秒台前半のタイムでポールポジションを獲得。

続く予選レースは、オープニングラップで順位が変動。
5番手スタートの能条 裕貴選手(#19 HOKUEI Racing)がポジンションを1つ上げたほか、後方からのスタートだった市井 智也選手(#104 TOYO TIRE eモータースポーツ部)と福室 力選手(#8 AUTOBACS CLUB TEAM)がそれぞれ5番手、6番手に躍り出た。

レースは決勝進出圏内のトップ4チームが後続を大きく離す展開で、ポールスタートの伊奈田 孝高選手(#523 日産サティオ佐賀)が1度もポジションを譲ることなくトップチェッカー。
2番手は終盤にポジションを上げた鎌田 智暉選手、続いて能条選手(#19 HOKUEI Racing)、4番手川村 壮人選手(#33 NTT ComEng eSport Racing)までが決勝進出を決めた。

予選グループB

予選グループBのタイムアタックでは、予選を通じて最速となる2分16秒台を記録した戸村 優稀選手(#103 WEINS CLUB TEAM)がトップタイム。

注目を集めたのは、3番手タイムを出した彦坂 佳史選手(#504 WEINS_GR × AIRBUSTER)。
続く予選レースではご子息の彦坂 龍羽選手(#504 WEINS_GR × AIRBUSTER)が走るとのことで父親の面目躍如といったところだ。
親子で同じ大会に参加できるのも、eモータースポーツの魅力の1つだろう。

レースは、後藤 優介選手(#52 SCARZ)の驚異的な追い上げが光った。

タイムアタックで振るわず6番手スタートだったものの、レース中盤の3ラップ目には早くも3番手までポジションアップ。

結果は、橋本 理選手(#103 WEINS CLUB TEAM)がポールスタートのまま1番手でフィニッシュ。
2番手は大きくポジションアップした後藤選手(#52 SCARZ)、秋葉 覇貴選手(#7 eスポーツスタジアム郡山)が3番手、4番手は(#87 HKS e-MotorSport)となった。

コンソレーションレース

11位から17位の順位決定レースであるコンソレーションレースでは、2ラップ目後半に空が暗くなったのを機に、後方を走っていた浪井 楓選手(#90 WEB OPTION RACING)がいち早くピットイン。
3ラップ目に雨が降り始め、ドライタイヤの各車がスピンを喫するなか一気に順位を上げることに成功した。

雨模様のレースを制したのは、7番手スタートの浪井 楓選手(#90 WEB OPTION RACING)。
2番手は鵜飼 幸希選手(#504 WEINS_GR × AIRBUSTER)、3番手にはは千原 勇人選手(#25 MIE TOYOPET BTF SPIRIT CLUB TEAM)が入った。

決勝レース

決勝レースはコンソレーションレースと同様に2ラップ目後半から空模様が暗くなってきたものの、3ラップ目を終えても降り出さない。
全チームのなかで、2ラップ目に唯一ピットインをした佐藤 優人選手(#33 NTT ComEng eSport Racing)にとっては厳しい展開となった。
決勝レースを制したのは、6番手スタートから追い上げた佐々木 拓眞選手(#52 SCARZ)。

今年から参戦した#52 SCARZにとっては、トップリーグ参加権を獲得する嬉しい初優勝となった。

2位は新木 悠真選手(#103 WEINS CLUB TEAM)、3位は伊藤 龍志選手(#523 日産サティオ佐賀)。

順位 No. エントラント名 ドライバー タイム ペナルティ
1 52 SCARZ 佐々木 拓眞 22’38″793
2 103 WEINS CLUB TEAM 新木 悠真 22’39″585
3 523 日産サティオ佐賀 伊藤 龍志 22’41″159
4 557 Team G-7AUTOSERVICE 秋本 匠啓 22’42″246 1秒
5 571 Team EMC×sti 大石 澄海 22’43″051
6 87 HKS e-MotorSport 尾形 莉欧 22’43″288
7 19 HOKUEI Racing 大石 雄太 22’45″013
8 7 eスポーツスタジアム郡山 小倉 祥太 22’45″581
9 33 NTT ComEng eSport Racing 佐藤 優人 DNF
10 104 TOYO TIRE eモータースポーツ部 乾 慈深 DNF

ペナルティ

#557【競技規則第Ⅱ条 ③・⑥ 他車への押し出し・弾き出し・衝突行為】 #87 に対して (L1 / 複数回)+1秒 警告含む
#557【危険なペナルティ消化】 #523 に対して(L9 / T15-16)警告

企業対抗戦シリーズポイントランキング

#52 SCARZと#523 日産サティオ佐賀が、今季からスタートした上位2チームの入れ替え制度により、来季のトップリーグ参加権を獲得。
Rd.2で2位と健闘した#103 WEINS CLUB TEAMだったが、7位に沈んだRd.1の結果によってわずかに届かなかった。

順位 No. エントラント名 Rd.1 Rd.2 総合
1 52 SCARZ 2位 1位 3
2 523 日産サティオ佐賀 4位 3位 7
3 103 WEINS CLUB TEAM 7位 2位 9
4 87 HKS e-MotorSport 5位 6位 11
5 33 NTT ComEng eSport Racing 3位 9位 12
6 7 eスポーツスタジアム郡山 6位 8位 14
7 135 Yamaha esports Boosters 1位 14位 15
8 19 HOKUEI Racing 8位 7位 15
9 104 TOYO TIRE eモータースポーツ部 9位 10位 19
10 571 Team EMC×sti 15位 5位 20
11 557 Team G-7AUTOSERVICE 17位 4位 21
12 504 WEINS_GR × AIRBUSTER 10位 12位 22
13 90 WEB OPTION RACING 14位 11位 25
14 25 MIE TOYOPET BTF SPIRIT CLUB TEAM 13位 13位 26
15 8 AUTOBACS CLUB TEAM 12位 15位 27
16 43 Garaiya 11位 17位 28
17 84 TOMEI POWERED 16位 16位 32

※2戦の合計順位が同数である#135 Yamaha esports Boostersと#19 HOKUEI Racingに関しては、各ラウンドいずれかの獲得順位がより上位であるチームを総合順位でも上位とする基準により、#135 Yamaha esports Boostersを7位とする。

来シーズンの展開が楽しみな企業対抗戦

Rd.2を見事制して来シーズンのトップリーグ参戦を勝ち取った#52 SCARZ

JEGT2023シリーズの企業対抗戦は、結果的に新規参入チームの#52 SCARZと#523 日産サティオ佐賀が高い実力を見せつけてトップリーグへの参加権を手にした。
しかし、Rd.2では昨年からの参加チームも予選上位に食い込む意地をみせるなど、全体的なレベルアップを感じる。
来季はトップリーグから入れ替わりで落ちてくるチームもあるので、より一層激しい戦いになるのではないだろうか。

JEGTとしては、次戦東京オートサロンで開催されるトップリーグのラウンドファイナルが今シーズンの最終戦となる。
企業対抗戦は行われないが、豪華ゲストが出場するエキシビジョンレースには、企業対抗戦チームの選手も出場するため、そちらも合わせて楽しみにしてもらいたい。
また、もちろんJEGT公式YouTubeチャンネルで生中継も行うので、会場に来られない方もオフラインレースの興奮を配信で楽しむことも可能だ。

Text: 渡邉 篤

JEGT2023 Rd.2企業対抗戦 アーカイブ

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