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グランツーリスモ7を使用する国内最高峰のリーグ戦、JEGT2025シリーズのRd.FINALがいよいよ2026年1月11日(日)に迫ってきた。
今回はグランプリシリーズだけでなく、企業対抗戦もオフラインレースで開催される。
そこで、今シーズンからJEGTのスペシャルアドバイザーに就任した山中 智瑛氏に、今シーズンのここまでの戦いも含めて見どころをうかがった。
昨シーズンまで選手として参加していただけあって、的確かつ興味深い山中氏の視点をたっぷりと紹介しよう。
文中の略号
グランプリシリーズ:GP
チャレンジリーグ:CL
企業対抗戦:CM
2025シリーズのポイントランキングだけを見ると、下位に対してトップチームが少し水を空けているようにみえる。
しかし、山中氏によると、ポイントランキングの見た目以上に実力は拮抗しているとのことだ。
「戦国時代に突入」という表現まで飛び出した、2025シリーズここまでの印象を紹介しよう。
各リーグで毎戦白熱した争いが繰り広げられてるなかでも、特にCLが印象的です。宮園 拓真選手、鈴木 聖弥選手を擁した#6 ZETA DIVISIONの参戦をはじめ、強力なドライバー構成で参戦するプロチームの参戦が大幅に増えました。
GPでのチャンピオン獲得を至上命題としているチームばかりで、JEGTは戦国時代に突入したと感じています。
GPとCMについても、毎戦の熱戦を見ていると実際のポイントランキングほどのチームの差はないのではないでしょうか。最終戦のオートサロンも、オフラインだからこそ起きる波乱があるかも?と思わせてくれます。それだけ「チャンピオン獲得」に懸ける思いを年々強くしているのを、参加する全てのチームから感じます。
GP:第3戦、#12 KOSHIDO RACING Ⅻの初優勝は印象的でした。レギュレーション発表からわずか5分でレースが開始されたにもかかわらず冷静なタイヤ選択と燃料マネジメントができたのは、これまでに培ってきたチーム力による結果だと思います。
CL:圧倒的な強さを魅せると思われた#6 ZETA DIVISIONの宮園選手が、まさかの優勝を逃した開幕戦です。初参戦かつ海外選手を擁した#72 Connect to the Futureの優勝はお見事でしたね。また、最終盤までトップ争いをしていた#101 REIGNITEの大村 天弓選手もプレッシャーのかかる中、素晴らしい走りだったと思います。
CM:第3戦の決勝レース、川村 壮人選手(#33 NTT DOCOMO BUSINESS ENGINEERING)の走りです。認定ドライバーではないにもかからわず、「速さ」「マネジメント」「バトル」全てにおいて素晴らしいパフォーマンスを発揮して優勝を成し遂げたのは圧巻でしたね。
#127 eM福岡 エンタテ!区 LEGENDSの佐々木 虎士郎選手と#9 ウエインズトヨタ神奈川の瀬川 彰斗選手は、シーズンを通していい活躍をしているなと感じています。
佐々木選手は、第2戦での耐久レースでは後方スタートだったものの素晴らしいペースで周回し、最終的に表彰台を獲得していましたね。ほとんどカメラに映っていなかったのが惜しいくらいです。
一方の瀬川選手は、若さからくる勢いが素晴らしい選手です。開幕戦ではいきなりポールポジションを獲得して、周囲を驚かせる存在になりました。彼は大学生で自動車部としても活動し、リアルのレースにも多数参戦を始めています。ますます、今後の活躍が楽しみな存在です。
GP:#1 QT DIG∞
第3戦こそ取りこぼしがありましたが、安定した走りで常に上位を獲得。予選はポールが5戦中4戦、ハイパースプリントもシーズンを通してわずか1敗と、チームメンバー全員のレベルの高さを感じます。ここまでの圧倒的なポイント差は、奇跡が起きない限りはシリーズ優勝間違いなしでしょう。強いてライバルを挙げるなら、屈指の実力は選手を擁する#52 KANTOモータースクール SCARZです。
企業対抗戦:#33 NTT DOCOMO BUSINESS ENGINEERING
認定ドライバーの佐藤 優人選手は、アジアでも屈指の実力派です。そして、社員ドライバーながらポールポジションをシーズンで2回も獲得している川村選手との組み合わせは、かなり強力だと思います。ただ、CM初のオフライン開催のため、いつもとは違う環境で本来の実力を発揮できるのか?については未知数。対抗馬は、#55 MAZDA E&T METeoRACING チームAです。
今シーズンも#1 QT DIG∞が強いことは予想していましたが、ここまで圧倒的な差をつけるとまでは正直思っていませんでした。ドライバーが速さをもっているのは勿論なのですが、各ラウンドで設定されるレギュレーションへの理解度がズバ抜けていて、事前の練習から様々な対策を練ってきているのだと思います。他のチームと比較して、チーム力が一歩どころか三歩くらいは先をいっている印象です。
何はともあれ、優勝しなければチャンピオンの可能性がない状況です。しかも、3連覇中の王者#1 QT DIG∞は、圧倒的な練習量とチーム力で立ちはだかります。
ただ、第3戦でもあったように、ドライビングしているのはあくまでも「人間」です。何かが綻び始めると、何が起きるかは全く分かりません。少しでもプレッシャーをかけられる要素がどこにあるのか、これまでのレースや個人のキャラクターを研究する必要があるのかなと思っています。
月並みですが、これまでに無い素晴らしいレースを魅せてほしいです。それが接近戦のバトルなのか、ライバルが想像もしない戦略なのか、圧倒的な速さになるのかは分かりません。また、年々レベルが上がっているドライバーのスキルを、存分に表現してほしいです。
選手にとっては、最高の舞台です。ファンの皆さんが見てくれている中でレースができるのは楽しいですし、個人的には自宅と大会会場でプレイ環境が違っても同じように走れるので得意としていました。
最大の魅力は、一緒に盛り上がりを共有できることです。オーバーテイクの瞬間に起きる歓声、優勝した瞬間のチームの喜びを一緒に感じられます。そして、悔しさを滲ませるライバルたちの表情といった人間模様にも、会場でぜひ注目してもらいたいですね。
また、これまでのアーカイブを見ていただいて、「推しポイント」を作ってから観戦に来ていただけると楽しさが何倍にも膨れ上がると思いますよ!
今シーズンから、JEGTのスペシャルアドバイザーとして活動させていただいています。特に、レースレギュレーションはすべて監修いたしました。オフラインレースのRd.FINALで、一体私がどんなレースを用意しているのかを楽しみにしていただけると嬉しいです。
皆さんと会場で一緒に盛り上がれることを、とても楽しみにしています!!
オンラインレースでもドラマはあるが、その瞬間の選手の表情を見ることはほとんど叶わない。
しかし、現地での観戦なら、レース前の緊張感、チームメイトが素晴らしい走りをした時のチームの喜び、思うような結果にならなかった際の表情といった喜怒哀楽を間近に見られる。
2026年1月11日(日)の東京オートサロン2026会場内で開催される、JEGT2025シリーズRd.FINALをぜひ会場で見ていただきたい。
また、会場に足を運ぶのが難しい方は、JEGT公式YouTubeチャンネルでの中継でシリーズチャンピオンの行方を見守ろう。
■【大会プログラム】2025 AUTOBACS JEGT 東京オートサロン大会
■【エントリーリスト】JEGT 2025 シリーズ最終決戦!東京オートサロンで王者が決まる
■2025 AUTOBACS JEGT GRAND PRIX Series Rd.5【予選スーパーラップ結果】