NEWS
ニュース
グランツーリスモ7を使用するeモータースポーツ(以下eMS)大会として国内最高峰を誇るJEGTは、リーグのレベルを維持するために原則認定ドライバーにしか出場権を与えていない。(企業対抗戦など一部のレースを除く)
認定ドライバーの資格は、定期的に実施されるJDS(JEGT Driver Selection)の厳しい基準をクリアしたドライバーだけに与えられる。
憧れのJEGTに出場するには、JDSの通過が最低条件ということだ。
さらに最近では、認定ドライバーを取得すること自体が国内外のグランツーリスモファンのなかで一種のステータスとして定着しつつある。
過去最高の応募数に及んだ2026年の状況とともに、JDSの詳細を改めて説明しよう。
JDSを通過した認定ドライバーだけが、国内最高峰を謳うJEGTに出場できる。
実車のレースも多くのプロカテゴリで何らかのライセンスが必要だが、eMSのJEGTも同様に一定の基準を設けているということだ。
単なるゲームではなくプロスポーツとして成立させることを目指すJEGTにおいて、必要不可欠な制度だといえるだろう。
まずはJDSの基本的な仕組みと、変化してきた認定ドライバーの意味について説明しよう。
JDSは、JEGTの公式戦に出場する資格を認定するための制度だ。
指定の受験日に予め告知されているレギュレーションに沿ってタイムアタックをおこない、基準タイムをクリアすると認定資格が与えられる。
ただし、「JDS合格=認定ドライバー」というわけではない。
あくまでも認定資格が与えられるだけで、別途申請した選手だけが認定ドライバーとなる。
つまり、公式サイトでの公開など認定ドライバーとして活動をしたくない方も、安心して受験できるということだ。
基準タイムをクリアすると、認定資格、いわゆる合格通知を受領できる。
なお、基準タイムは「Sランク」と「Aランク」が設定されており、認定ドライバーになった際にはクリアしたタイムのランク付けがされる。
JDSは、JEGTへの出場選手を「絞り込む」ことが本来の目的だ。
一方で、JDSライトという制度を新設し、多くの人がチャレンジできる場を提供することでeMS人口とレベルの底上げも図ってきた。
結果的に多くの人がJEGTの認定ドライバーという制度を認知してもらったことが、今では思わぬ波及効果を生んでいる。
SNS上での投稿で、「認定ドライバー合格しました!」という喜びの声が数多く聞かれるようになったのだ。
もちろんJEGTへの出場を目指している選手も少なくないが、合格そのものを一種のステータスのように感じてくれているのだろう。
eMS全体を盛り上げたいというJEGTの想いは、着実にファンのなかに浸透しつつある。
2026年春のJDSを終え、JEGT認定ドライバーの総数は約280名ほどになった。
正確な人数の推移は不明だが、2023年に約120名という情報があったため、わずか3年ほどで2.3倍にも膨れ上がったことになる。
■受験者数:87名
■合格者数:48名
■Aランク:37名
■Sランク:11名
JEGTの盛り上がりとともに、毎年増え続けてきたJDSへの応募者数。
そして、2026年の受験者数は、約90名弱にまで膨れ上がった。
当初想定していた選考枠ではまったく足りなくなり、主催者側で急遽枠と受験日程の調整を行った。
eMSという特性を考えると、決められた受験日でなくともタイムをエビデンスとともに提出すれば良さそうに思える。
しかし、競技としてのレベル向上を目指すJEGTとしては、「受験」という制約のなかで実力を発揮できる選手を認定したいということだろう。
なお、合格者は半数強の48名にものぼったが、決してJDSの基準を下げたわけではない。
応募者のレベルが、eMS人口の増加とともに年々上がってきている証拠だ。
認定ドライバー数が総勢280名余りになったことで、リーグとしてさらなるレベルアップが見込まれる。
JDSにチャレンジできるのは、これまでシーズン開幕前のみだった。
しかし、増枠でも追いつかないほどの応募者の殺到により、受験抽選に漏れた一部の選手からはSNSで不満の声があがる事態に発展。
そこで、少しでも多くの受験希望者を受け入れるべく、2026年度は合計4回(既実施1回を含む)の開催予定に変更された。
現在のところ、次回は2026年6月開催予定で、その後9月、12月と続く。
合格者は開幕前実施と同様に正式な認定ドライバーとして登録され、JEGT公式サイトにも掲載される。
ただし、次回6月以降の合格者がJEGTに参戦できるのは、2027シリーズ以降という点に注意してもらいたい。
JDSは、今や国内外のeMS選手が参加するまでの規模に成長した。
グランツーリスモ内にもDR(Driver Rating)というプレイヤーの実力を示す指標はあるものの、第三者が基準を設けて認定する制度でこれほどの規模のものはおそらく世界にも類をみないだろう。※筆者調べ
公式なライセンスというわけではないが、認知度が向上してきたことで実力を示すステータスとしての価値も生まれつつある。
JEGT出場を目指す選手のみならず、技術向上を目指すファンプレイヤーもぜひチャレンジしてほしい。
日程やレギュレーションなど、JDS開催の詳細はJEGT公式サイトや公式Xで随時発表される予定だ。
Text:渡邉 篤
■JEGTドライバーセレクション2026(JDS)開催決定!開催情報・参加受付のご案内
■【新シリーズ開催概要】2026 AUTOBACS JEGT Supported by GRAN TURISMO
■グランツーリスモ7公式戦GTWS東京大会でJEGT認定ドライバーが躍動!