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ニュース架空のコースながら、グランツーリスモプレイヤーなら誰もが知るディープフォレスト・レースウェイ。
数年前の全国都道府県対抗eスポーツ選手権のオンライン予選でも使用されるなど、数多くの大会でおなじみの定番コースだ。
さらに、2025年度のJDS(JEGT Driver Selection)の課題コースとしても設定されている。
「たくあん」こと、佐々木 拓眞選手(KANTOモータースクール SCARZ)の公開している情報をベースに、初心者が意識すべきコースの基本的な攻略方法を詳しく解説していこう。
>>2025年度JDSの実施要項についてはコチラ
ディープフォレストは、グランツーリスモシリーズの記念すべき1作目から収録される伝統のオリジナルサーキットだ。(GranTurismo Sportを除く)
eMS(eモータースポーツ)ではなく、単なる「ゲーム」だった時代から多くのユーザーに愛されている。
まずは、コースの概要と、ディープフォレストを攻略するうえで最適なマシン選びの方向性をみていこう。
ディープフォレストは最大ストレート長が765mに及ぶこともあり、中高速サーキットと称されることが多い。
しかし、タイムを向上させるためには、テクニカルな低速セクションを無駄なくクリアするドライビングテクニックが求められる。
高速から中低速までバリエーション豊かなコーナー数は18を数え、最大高低差も50mに及ぶ。
コーナリングごとに目まぐるしく変わるマシン姿勢を、ドライバーの技術でねじ伏せるイメージだろう。
ディープフォレストを走るマシン選択で重視したいのは、長いストレートでライバルと争える絶対的なパワーだ。
抜きどころが限られるため、ストレートで置いていかれるとポジションアップは厳しくなる。
グランツーリスモ7のレースでよく使用されるGr.3のマシンからは、トヨタ GRスープラレーシングコンセプト’18が最有力候補となるだろう。
ただし、ややコーナリング性能に劣るため、曲がりにくいと感じるならバランスの取れたポルシェ 911RSRもおすすめだ。
ディープフォレスト全体で考えると、いかにロスなくコーナリングするかにタイムアップがかかっているといえるだろう。
また、重視すべきポイントは、コーナーごとに異なる。
コーナーの特徴を掴んで、どういったライン取りでクリアすべきかを突き詰めていくと攻略に近づくはずだ。
セクターごとの攻略ポイントを、順にみていこう。
セクター1で確実に抑えておきたいのは、ホームストレートエンドの左コーナーだ。
全開加速からのブレーキングと、立ち上がりに向けたライン取りが攻略のポイントになる。
100m看板を目安にブレーキングをしながら、右側の縁石に沿って少し進む。
エイペックスをコーナー奥側に取るイメージで、外側から巻き込むようにインに入っていく。
セクター後半の右、左、右と続くS字区間は、左コーナー時にかなり深めに縁石に乗ることでスムーズに走れる。
左コーナーで走る位置を基本に、手前と奥の右コーナーを組み立てると無理のないラインが描けるはずだ。
セクター2の攻略で最大のポイントは、トンネル後の下りながらの右コーナーだろう。
コース幅をギリギリまで使用して、大外からのライン取りで下っていく。
続く左への直角コーナーは、続くバックストレートのスピードに大きく影響する。
橋の入口を目安にブレーキングをして、脱出速度重視のラインを意識しよう。
行き過ぎるとペナルティにもなるが、コーナー奥側の縁石はかなり深く使えるため、コース幅いっぱいを使って立ち上がりたい。
バックストレートの最高速を伸ばすために、できるだけ早くアクセルを開けたいところだ。
バックストレートエンドは、100m看板手前を目安にしっかりとブレーキング。
イン側の縁石にやや乗せるイメージでクルマを内側に向け、コーナー外側の縁石まで使って立ち上がる。
ホームストレートに向けてできるだけ早くアクセルを開けたいところだが、高低差のあるコーナーのうえ縁石を使うためトラクションがかかりにくい。
姿勢を乱してしまうと加速が鈍くなるため、慌てずに姿勢制御を優先しよう。
実車のレースファンのなかには、架空のコースを敬遠しがちな方も少なくない。
筆者も、どちらかというと実在するコースのほうが好きだ。
しかし、ディープフォレストは1997年に登場した1作目から長年愛されているだけあって、実に走りごたえのあるサーキットだ。
未確認ながら、プロデューサーの山内 一典氏がインタビューのなかで「実際に作るならディープフォレスト」と答えたとの情報もある。
架空のサーキットしか収録されていなかった初代グランツーリスモからブラッシュアップを重ね、グランツーリスモ7の流麗なグラフィックスによって実在するかのようなクオリティにまで高められたディープフォレスト・レースウェイ。
リアルサーキットを中心に走っているプレイヤーも、JDSの目標タイムを目指してぜひ1度走っていただきたい。
Text:渡邉 篤
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