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  • 2026.10.01
  • チーム/人物

【TOP3 SESSION】表彰台でも終わらない勝利への思い! GPシリーズRd.3上位3チームが明かす舞台裏

レース中には観られない選手たちの表情にも注目

2026年9月13日(日)に開催されたJEGTグランプリシリーズRd.3。
大会後の「TOP3 SESSION」には、上位3チームの6選手が顔をそろえた。
勝利の裏にあった駆け引き、表彰台でも消えない悔しさ、そして普段は見せない素顔。
MC陣とのざっくばらんなやり取りから、シーズン後半戦へ向かう選手たちの思いを紹介する。

「表彰台に乗れたらラッキー」からつかんだ3位。REIGNITEの冷静な判断

3位に入った#101 REIGNITEの神藤 巧磨選手が、最初に口にしたのは驚きだった。
「今日は車の相性的に表彰台に乗れたらラッキーぐらいの気持ちだったので」
その見立てを持って挑んだだけに、表彰台は本人にとっても意外な結果だったようだ。
一方、山中氏は事前の目標設定に「ちゃんと分析ができているんだな」と感じていたといい、冷静なレース運びを評価した。

ポイントになったのは、6周目に予定していたピットイン。
途中から天気が晴れ、タイヤへの厳しさを感じながらも作戦を実行した神藤選手は、「なんとか最後まで耐えて持ちこたえることができました」と振り返る。
ただ、「7周目に入っても良かったかなっていう気持ちはあります」とも。
好結果だけで判断せず、ほかの選択肢にも目を向ける姿勢に、次へつなげたい思いがにじむ。

ハイパースプリントを担当した森藤 大也選手には、違った悔しさが残っていた。
最後の競り合いを「もうちょっと踏ん張れたら良かったんですけれど」と振り返り、立ち上がりでトラクションを失った場面を反省。
チームとして得た3位と、自分の走りへの評価は別にある。
二人の言葉からは、表彰台を喜びながらも、それぞれの課題を持ち帰ろうとする実直さが伝わってきた。

2位では埋まらない悔しさ。SCARZの言葉ににじむ勝利への執念

「いやー、悔しいねー。マジで」。
#52 SCARZの佐々木 拓眞選手は、開口一番、悔しさを隠さなかった。
何が最も悔しいのかと問われると、「ZETA DIVISIONに負けたの悔しいですね」。
最後の攻防についても「ワンチャンスあったんですけど、ちょっと上手いことやられましたね」と振り返る。
2位という結果を得ても、視線はあくまで勝利に向いていた。

鍋谷 奏輝選手も「僕の方が悔しい」と応じた。
今回が初挑戦だったハイパースプリントでは、練習を重ねて臨んだものの、モンツァでの終盤の立ち回りを合わせ切れなかったという。
短いレースだからこそ、一瞬の判断が結果を左右する。
経験を積んだ選手にも、この形式ならではの難しさがあった。

ただ、鍋谷選手は自分の反省とチームメイトへの評価を切り分けていた。
「2位で帰ってきてくれたのが本当にすごいなって、本当に思ってます」
車両特性や相性の厳しさを踏まえ、佐々木選手の走りを素直に称賛したのだ。
山中氏も「ポールでスタートしてたからこその悔しさって絶対あると思ってて」と、その胸中を推し量る。
互いの走りを認め合っても、勝てなかった事実には妥協しない。
率直な言葉の応酬に、SCARZが目指すものの高さが感じられた。

攻めても崩れない。ライバルまでうならせた國分選手の精度

「本当に化け物だと思います」
予選スーパーラップを担当した國分 諒汰選手について、鍋谷選手はこう評した。
公式リザルトでは1分58秒390を記録し、2位に0秒388差。
「まさかのポールポジション」「めちゃくちゃびっくりしました」と振り返る言葉に、チームメイトでさえ驚かされた走りのすごさが表れていた。

一緒に練習していた佐々木選手の話は、その評価をさらに具体的にした。
練習で自分が見ていた範囲では、本番のタイムに届いていなかったという。
それを一発勝負で出してきたことに、本番での強さを感じていた
。佐々木選手が強調したのは「精度がめちゃくちゃ高いですね」という点。
「攻めてるのにミスらないみたいなイメージがあって」と、速さと確実性を両立する走りを説明した。

評価はチーム内だけにとどまらない。
対戦したくない相手を尋ねられたZETA DIVISIONの鈴木 聖弥選手も、國分選手の名を挙げた。
「仮に自分がいいレースを送ったとしても國分さんだったらどうするか」
予選から決勝までの安定感を認め、良いレースができているときにも、その存在を意識しているという。
速さの目標であり、判断の基準にもなる存在。
ライバルの言葉から浮かび上がったのは、タイム表だけでは測れない國分選手への深い敬意だった。

抜かせない技術と、勝負どころを逃さない判断。ZETA DIVISIONの勝因

「まさかラウンド優勝できると思ってなかったんで」
Rd.3を制した#6 ZETA DIVISIONの奥本 博志選手にも、今回の勝利は意外だったという。
自身のハイパースプリントには、前回の敗戦を受けて「今回はかなり気合いを入れてた」と明かした。
対戦相手の久万田 崚選手とは以前から一緒に練習しており、「お互いも全部バレバレの状態」という手の内を知る相手との難しい一戦だったようだ。

そこで生きたのが、奥本選手の駆け引きだ。
MC陣は「追い抜きなかったじゃないですか」としながら、「仕掛けさせない、その凄さ」に注目。
相手の選択肢を封じ、前を守り切る走りに、日々の鍛錬が表れていたと評価した。
順位の入れ替わりがなくても、トップ選手同士の勝負には見応えがある。

セミ耐久を制した鈴木選手が挙げた転機は、「終盤のラスト2、3周ですかね」。
神藤選手とのサイドバイサイドを含む攻防で、タイヤの優位を生かして集団の先頭へ出られたことが大きかったという。
一方、神藤選手は、前方に世界大会経験者が並び「スタート前からすごいビクビクしてて」と明かした。
勝負どころを見定めた勝者と、迫られる側が感じたプレッシャー。
両者の話を重ねることで、終盤の攻防にあった緊張感がより鮮明になった。

不在を補い合いながら、先輩の経験を受け継ぐ。勝者を支えたチームの厚み

ZETA DIVISIONについてMC陣が尋ねたのは、宮園 拓真選手が不在だった今回のチームの様子だ。
立ち上げからの柱となる選手がリアルレースに出場しているなか、準備や気持ちに違いはあったのか。
勝利という結果だけでは見えない、チームの内側に話題が及んだ。

奥本選手は「普段から役割を分けて」「各々が各々のやるべきことを担当する形」と説明。
監督や予選を担当した佐々木選手らが「補い合って練習はしてて」と明かした。
自身もハイパースプリント担当として、淡々と準備を重ねていたという。
その場にいるメンバーで必要な役割を担う。
今回の勝利には、そうしたチームの対応力もあったのだろう。

「じゃあ、いなくても大丈夫そうですね」
MC陣が冗談を投げかけると、奥本選手は「そういう問題じゃないと思うんですけど」と応じた。
さらに鈴木選手は、宮園選手の経験を受け継ぎたいという思いを語り、「やっぱりいなくてはならない存在だと思ってます」と続ける。
自分たちで結果を出した手応えがあっても、先輩から学ぶ姿勢は変わらない。
仲間がいない場でも、その価値を言葉にするところに信頼関係が表れており、軽妙なやり取りのなかに、勝者を支えたチームの厚みが垣間見える場面だった。

毎日モニターの距離を変える!? 本番で力を出すための準備

視聴者からの機材メンテナンスに関する質問は、練習へのこだわりを知るきっかけになった。
神藤選手は「ほこりとか、たまんないように」と話し、普段から機材を丁寧に扱う意識をのぞかせた。
一方、奥本選手が明かしたのは、「モニターの距離とかは、すごいこだわってますね」という工夫だ。

JEGTはオフライン大会が多く、自宅とは異なる環境への対応が欠かせない。
「モニターの距離違うと、コースのRとか違って見えるんで」。
そう説明した奥本選手は、キャスター付きのテレビフレームを用意し、「毎日、モニターの距離変えて練習したり」と続けた。
さらに同じ種類でも踏み応えの異なるペダルを用意し、入れ替えて走ることもあるという。
感覚が変わっても走れるようにする準備の細かさに、MC陣からも驚きの声が上がった。

神藤選手が意識するのは、オンライン大会の直前まで練習し続けないこと。
「ギリギリまでやっちゃうと、なんか大丈夫かなみたいな気持ちがどうしても出てきちゃうので」と理由を説明し、「気持ちをリセットするようにしてます」と語った。
環境の変化に慣れる奥本選手と、いったん走ることから離れる神藤選手。
方法は違っても、本番で自分の力を発揮できる状態を探す姿勢は共通していた。

推し活もダーツも本気だから面白い。コースの外で見えた素顔

趣味の話題では、選手たちの表情も和らいだ。きっかけは、鍋谷選手の背後に掛けられていたTシャツ。
好きな音楽から、長く応援している声優の話へと広がった。
大会当日はその相手の誕生日ということもあり、「ホント勝ちたかったんですけど、ちょっと足りなかったですね」「めっちゃ悔しいです」。
勝利への思いには、そんな個人的な願いも重なっていた。

「僕も推し活やってまして」
神藤選手もVTuberを応援していると明かし、グランツーリスモ界隈には同じような趣味を持つ人が多いと紹介した。
鈴木選手からは「グランツーリスモの先生としてやらせていただいております」と、VTuberに教える立場で関わっているという話も。
コースの外にある意外なつながりや素顔に触れられるのも、ざっくばらんな座談会ならではだ。

佐々木 拓眞選手は「ダーツめっちゃやってます」と紹介。
同じ動作で狙いを定めることに、MC陣もモータースポーツとの共通点を見いだした。
本人も「ダーツやってから集中力の時間伸びました」といい、以前は1時間ほどで疲れていたのが、さらに1時間ほど集中できる感覚があるそうだ。
趣味を楽しみながら、競技につながる発見もある。
好きなものを語る言葉を聞くことで、次にレースを見るときの選手像も少し変わりそうだ。

もう一度の表彰台、初の頂点、首位を守る決意。それぞれの後半戦へ

「今シーズン中に、もう1回表彰台か優勝したいです」
最後に後半戦への意気込みを尋ねられたREIGNITEは、こう目標を掲げた。今回つかんだ3位は、次の目標を具体的にする結果になったようだ。
驚きから始まった振り返りが、さらに上を目指す言葉で締めくくられた。

SCARZの佐々木選手は、まだ果たしていないシリーズ総合優勝への思いを語り、「みんな待ってろよ!」と力強く宣言。
その勢いを受け、画面越しのライバルも応じる。
笑いの交じるやり取りだったが、2位で終わりたくない気持ちは、セッションの最初から最後まで一貫していた。

対するZETA DIVISIONの鈴木選手は、前半戦でポイントを積み増せた手応えを語り、「油断せずに、最後まで全力で、大会の方に臨んでいきたいと思っております」と決意を示した。
確定リザルトでは首位85ポイント、2位SCARZは56ポイントと差はあるものの、追う側も守る側も、ここからの戦いへの思いは強い。
終了後のMC陣からは「トップ3と、あとプラス、皆さんが話聞きたいっていう人をちょっと呼んで」と、悔しいレースを終えた選手にも話せる場を設けたいという声が出た。
勝者の笑顔だけでなく、敗れた側の思いも次へつながっていく。
そんな選手たちの言葉とともに、JEGTの後半戦を見届けてほしい。

JEGT2026 グランプリシリーズRd.3アーカイブ

 

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