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2026 AUTOBACS JEGT チャレンジリーグ Rd.3が、9月12日に行われた。
11月28日に神戸でオフラインレースとして開催される、最終戦への出場権のかかった一戦だ。
そして、今戦最大のトピックスは、#7 BS+STUDIEが参戦後初勝利を挙げたことだろう。
Rd.2を終えた時点でシリーズ3番手だったが、この勝利で一気にランキングトップに躍り出た。
最終戦に臨む10チームが決まったRd.3を、#7 BS+STUDIEの活躍を中心に振り返える。
チャレンジリーグに参戦する最大の目的は、入れ替え戦に出場できる上位3チームに入ることだ。
しかし、今シーズンはさらに最終戦出場チームが絞られるという新たなハードルが設けられた。
Rd.3は単なるシリーズ戦の1戦というだけでなく、グランプリシリーズ昇格への最初の登竜門という意味合いをもつ。
チャレンジリーグの今シーズンのフォーマットと、今戦のレギュレーションをまずは確認しておこう。
2026年度のチャレンジリーグは、最終戦への出場チームが上位10チームに絞られる。
これまでは最終戦を前に最下位であっても、数字上は入れ替え戦出場権の可能性が残るチームもあった。
しかし、今シーズンに関しては最終戦の開催前までに上位10チームに入っておかなければ、入れ替え戦出場権を失ってしまうのだ。
しかも、最終戦Rd.4は、神戸ファッションマートで開催されるオフラインレース。
神戸ファッションマートは、JEGTがRound.0として初開催された会場のため、Rd.4に出場するだけでも特別なことといえる。
仮に、入れ替え戦出場権獲得が難しいチームであっても、この特別なレースには是が非でも出場したいところだろう。
上位から下位チームまでまったく気の抜けない状況のため、大混戦の熱いレースが期待される。
| 使用コース | インテルラゴス・サーキット |
| 使用マシン | Gr.3 |
| 周回数 | 2周(ハイパースプリント)/9周(スプリントレースA・B) |
| 使用タイヤ | レーシングハード(ハイパースプリント)/レーシングソフト(スプリントレースA・B) |
| タイヤ消耗倍率 | 1倍(ハイパースプリント)/3倍(スプリントレースA・B) |
| 燃料消費倍率 | 1倍(ハイパースプリント)/3倍(スプリントレースA・B) |
チャレンジリーグ参戦初年度ながら、シリーズランキング3位という安定感をみせていた#7 BS+STUDIE。
Rd.3では、さらに強さもあるということを証明してみせた。
全セッションで主導権を握った#7 BS+STUDIEの活躍とともに、全チームが生き残りをかけた熱いレースを振り返ってみよう。
なお、文面では実際のレースの緊張感は伝わりにくい面もあるため、JEGT公式YouTubeチャンネルでのアーカイブ視聴を強くおすすめしたい。
予選スーパーラップは、大会に先立って行われた。
グループAで最速をマークしたのは、Jack Balding選手(#7 BS+STUDIE)の1分33秒360。
0.117秒差で橋本 拓実選手(#72 Connect to the Future)が2番手、3番手には鎌田 智暉選手(#71 DRPP)がつけた。
グループBのトップタイムは、西村 勇輝選手(#28 Hyogo Corse)の1分33秒500。
0.141秒差で岡本 貴明選手(#88 GracesBlaze)が2番手、そこからわずか0.043秒差で3番手の佐藤 陽向選手(#35 NISSAN × TRUSTRACING)が続く。
総合ではJack Balding選手、橋本選手、西村選手の順となり、この3チームがポイントを獲得した。
ハイパースプリントでも、#7 BS+STUDIEは安定した強さをみせた。
原 俊司選手(#11 Bloom Stars Racing)との対戦に、#7 BS+STUDIEから出場したのは林 龍之介選手。
原選手がスタート直後にトラックリミット違反を取られてしまったこともあり、終始危なげなく2周を走り切って確実に5ptを獲得した。
一方、熾烈な10位争いに目を向けると、結果的に他チームも巻き込むほど大きな影響を与えた一戦があった。
竹村 泰一選手(#28 Hyogo Corse)と坂井 翔一郎選手(#428 XREnRoaD)の対戦だ。
後方スタートの坂井選手は、オープニングラップのバックストレートでスリップにつくと、再三前をうかがう展開に持ち込む。
防戦という形になった竹村選手だったが、要所要所でオーバーテイクラインを潰すクレバーな走りをみせる。
結局、完璧なマシンコントロールでポジションを守り切った竹村選手が勝利し、#28 Hyogo Corseに貴重な5ptをもたらした。
最終的なシリーズポイントランキングをみると、9位に入った#28 Hyogo Corse 42pt、10位 #27 SEIZE I.G 40pt、11位 #193 広島 TEAM iXAの40ptと10位のカットライン付近は1ptずつの僅差。
つまり、この5ptがなければ#28 Hyogo Corseは11位以下に沈み、9〜11位の並び順が変わっていたということになる。
決勝レースのAグループは、大村 天弓選手(#7 BS+STUDIE)がポールポジションからスタート。
ホールショットを決めてスタートポジションをキープすると、後続と一定の差を保ち続ける隙のないレース運びをみせる。
一方、2番手争いは、Dhanesh Wigneswaran選手(#72 Connect to the Future)のミスを見逃さなかった大原 一樹選手(#71 DRPP)がポジションを奪う。
レースはそのまま、トップの座を一度も譲ることなく大村選手がポールトゥウィン。
2位は大原選手、3位にはDhanesh選手が続いた。
グループBもポールスタートの大井 健太郎選手(#28 Hyogo Corse)がホールショットを決めるものの、後続が団子状態の混戦模様。
まず、スタート直後には園部 卓人選手(#88 GracesBlaze)がぴったりと後ろにつけ、仕掛ける機会をうかがい続ける。
しかし、一気にレースを動かしたのは、石野 弘貴選手(#465 465Garage)だった。
5番グリッドスタートにも関わらず、3周目には園部選手を捉えて2番手までポジションをあげる。
さらに、5周目にはポールスタートの大井選手のオーバーテイクに成功し、ついにトップに立った。
そのまま石野選手がチェッカーを受けて大逆転勝利かに思われたが、レース後の裁定によるペナルティで3位。
一方、結果的に勝利を掴んだのは、スタート直後から上位争いを続けた園部選手。
最後まで粘りの走りでスタートポジションの2番手をキープしたことが、勝利につながった。
2位は、6番手スタートの佐藤 魁翔選手(#809 Team desiLab. eMS)。
グループBは、スタートポジションが最終的に大きく入れ替わる大激戦となった。
2026シリーズから参戦した#7 BS+STUDIEにとって、Rd.3はチーム初のラウンド制覇となった。
予選スーパーラップをJack Balding選手、ハイパースプリントを林 龍之介選手、決勝スプリントレースを大村 天弓選手が担当し、いずれも勝ち切っている。
次戦はよりチームの連携が求められるオフライン戦のため、チーム力の高さを確認できた意味は大きい。
一方で、入れ替え戦への出場権という、わずか3枚の切符を巡る攻防は熾烈を極めている。
今回勝利した#7 BS+STUDIEが2位#5 Alien Motorsportに13pt差をつけているものの、決して安全マージンというわけではない。
通常ラウンドより高く設定された最終戦のポイント配分を考えると、かなり下位のチームまで可能性は残る。
次戦、2026チャレンジリーグRd.FINALはJEGTが産声をあげた記念すべき神戸ファッションマートで、グランプリシリーズと同時開催される。
入れ替え戦出場権のかかるレースとともに、日本最高峰のレースをぜひ生で体感いただきたい。
また、JEGTの公式YouTubeチャンネルでも生中継されるので、会場に来られない方はインターネットを通じてオフラインレースの興奮を味わおう。
Text:渡邉 篤
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