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グランツーリスモ7の日本国内最高峰リーグといえるJEGT2025グランプリシリーズは、#1 QT DIG∞の4連覇達成という結果で幕を閉じた。
しかし、レギュラーシーズン後にも、JEGT2025シリーズの戦いは続く。
グランプリシリーズの下位2チームとチャレンジリーグ上位3チームによる入れ替え戦、そしてトップ選手たちによる個人選抜レースが残されていた。
JEGT初の試みとしてDiscordサーバーで配信された、個人選抜レースの模様を詳しくレポートしよう。
当日の実況を担当した山中氏も触れていたが、まさにオールスターとも呼べる豪華選手が顔をそろえた。
JEGTのみならず、日本のグランツーリスモ界を代表する選手たちによる真剣勝負。
また、レギュレーションの一部は当日発表ということで、トップ選手の対応力も見どころといえるだろう。
選出されたメンバーとレース当日のレギュレーションを、まずは詳しく確認しておこう。
個人選抜レースへの出場者は、JEGT2025シーズングランプリシリーズから合計10名。
そのうち7名はチーム推薦で選ばれ、3名は
さらに、事前予選を勝ち抜いた3スケジュールの関係で全チームの参加とならなかったのは残念だが、
いわばトップオブトップの戦いに期待が高まる。
2025シーズンのレギュラー戦は終了したものの、ハイレベルなレースが予想される注目の一戦だ。
個人選抜レース参加選手一覧
※掲載順はJEGT2025シーズン最終順位
※敬称略
| 選手名 | 所属チーム |
| 奥本 博志 | #1 QT DIG∞ |
| 長 和樹 | #12 KOSHIDO RACING Ⅻ |
| 佐々木 唯人 | #54 MAZDA SPIRIT RACING with TC CORSE |
| 鷲尾 拓未 | #9 ウエインズトヨタ神奈川 |
| 藤岡 航 | #9 ウエインズトヨタ神奈川 |
| 加藤 陸 | #4 EBBRO RACING TEAM |
| 大可 明良 | #4 EBBRO RACING TEAM |
| 辻村 亮介 | #8 ARTA |
| 赤羽 佑互 | #8 ARTA |
| 佐藤 真太朗 | #105 SPK e-SPORT Racing with TC CORSE |
★は当日発表
| 予選スーパーラップ | 決勝レース | |
| 使用コース | サルディーニャ・ロードトラックB★ | ヤス・マリーナ・サーキット★ |
| 使用マシン | SF23 | SF23 |
| 周回数 | 2周(アウトラップ1周/アタックラップ1周) | 13周★ |
| 使用タイヤ | レーシングタイヤ | レーシングソフト/ハード/ミディアム★ ※ハードのみ使用義務あり★ |
| TCS/ABS | 使用禁止 | 使用禁止 |
| タイヤ消耗倍率 | 10倍 | 10倍★ |
| 燃料消費倍率 | 1倍 | 1倍★ |
オールスター戦的な側面もあるものの、レースそのものは真剣勝負だ。
そして、プロリーグと銘打つJEGTだけあって、優勝者には10万円の賞金も用意されている。
#4 EBBRO RACING TEAMの岡田 衛監督は、使用コースは当日発表というレギュレーションに対応するため出場選手に全コースを走らせたそう。
また、優勝候補の奥本選手も「全コースを練習した。鬼のようなレギュレーションだ」と口を揃えた。
各選手の本気の取り組みが感じられたレースを、予選から決勝までレポートしよう。
開始直前のコース決定ということで、予選スーパーラップは波乱の幕開け。
まず、トップ出走の大可 明良選手(#4 EBBRO RACING TEAM)は、アウトラップ最終コーナーで1.5秒ペナルティを受けて事実上の勝負権を失う。
さらに、赤羽 佑互選手(#8 ARTA)は、アタック中にスピン。
直前に決まったコースで1周限りのスーパーラップというのは、トップ選手といえども簡単ではないということだろう。
1分5秒台のタイムが続くなか、さすがの走りを魅せてくれたのが加藤 陸選手(#4 EBBRO RACING TEAM)だ。
セクターベストを連発し、最終コーナーもギリギリまで攻めた結果叩き出したタイムは1分4秒714。
ここまで唯一の1分4秒台で、一気に予選トップに躍り出た。
最終アタックはチャンピオンチーム#1 QT DIG∞から、前人未到の4連覇を支えた奥本 博志選手。
全コースをまんべんなく練習したという奥本選手は、素晴らしいペースで駆け抜けていく。
トップタイムの更新に注目が集まったが、1分4秒880で惜しくも2番手タイム。
ポールポジションは、加藤 陸選手(#4 EBBRO RACING TEAM)が獲得した。
使用コースだけでなく、周回数や使用タイヤ、さらに燃料消費倍率とタイヤ消耗倍率までが当日発表となった決勝レース。
ドライビングテクニックだけでなく、臨機応変なレース戦略も求められる。
気になるスタート時のタイヤは、2番手スタートの奥本 博志選手(#1 QT DIG∞)と5番手佐藤 真太朗選手(#105 SPK e-SPORT Racing with TC CORSE)、6番手の佐々木 唯人選手(#54 MAZDA SPIRIT RACING with TC CORSE)がミディアムタイヤを選択。
残りの選手は、全員がハードタイヤでスタートを迎えた。
2番手スタートの奥本選手は、オープニングラップ前半でハードタイヤスタートの加藤 陸選手(#4 EBBRO RACING TEAM)を抜き去ると後続との差を広げていく。
さらに2ラップ目には、スタンディングから素晴らしいスタートを決めた同じくミディアムタイヤの佐々木選手も加藤選手をオーバーテイク。
ポールポジションスタートの加藤選手だったが、3番手まで後退してしまう。
ただ、ここで気になるのが、そもそもピットインが必要になるのかという点。
使用義務タイヤのレーシングハードを使用していない奥本と佐藤はピットインを余儀なくされるが、ハードタイヤ勢は燃料とタイヤさえ持てばピット作業を行う必要はない。
このあたりの戦略の違いが、レース後半や結果に大きく影響するのは間違いない。
レース巧者でもある実況の山中 智瑛氏が注目したのが、序盤でミディアム勢にポジションを明け渡した加藤選手のシフトチェンジ。
ペースを維持しながらも回転数を上げないショートシフトをみせ、ノーピット作戦ではないかと予想した。
レースが終盤に差し掛かるとミディアムタイヤ勢がピットを迎え、どの位置に戻ってくるかに注目が集まる。
先に動いたのは佐々木選手だったが、戻った位置は4番手。
翌周にピットインをした奥本選手も、佐々木選手とほぼ同じ位置に戻った。
残り3ラップで両選手は懸命の追い上げをみせるものの、ノーピット組の上位3台には届かず。
レースは結局、加藤 陸選手(#4 EBBRO RACING TEAM)がポールトゥウインを決めた。
2位には、4番手スタートから2つポジションを上げた鷲尾 拓未選手(#9 ウエインズトヨタ神奈川)。
7番手スタートの藤岡 航選手(#9 ウエインズトヨタ神奈川)が、3位表彰台という大躍進をみせた。
今回の個人選は、JEGTとしては初めて公式Discordサーバーを介して行われた。
実況の山中 智瑛氏と解説の西澤 健太氏がそれぞれの自宅から参加するなど、終始アットホームな雰囲気。
豪華な演出の普段のJEGT中継ももちろんエキサイティングで見応えがあるが、Discord配信だとeMSをより身近に感じられる。
JEGT公式Discordサーバーでは、今後もさまざまなイベント企画が実施される見込みだ。
また、コミュニティとしても活発に活動しているため、ぜひJEGT公式Discordサーバーに登録してほしい。
公式Discordサーバーはコチラ
Text:渡邉 篤
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