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グランツーリスモ7を使用する国内最高峰のeMSリーグJEGT。
トップカテゴリのグランプリシリーズ(以下GPシリーズ)のRd.2が前日の開幕戦に続き、7月19日に富士スピードウェイで開催された。
「2026 SUPER FORMULA Rd.6-7」との併催とあって、会場には多くのモータースポーツファンが詰めかけた。
レースを制したのは、今季からGPシリーズに昇格した#6 ZETA DIVISION。
予選スーパーラップからセミ耐久レースまで速さをみせつけ、前評判どおりの実力で昇格後初勝利を飾った。
波乱もあった各セッションを、Rd.2ならではのレース環境とあわせて振り返っていこう。
GPシリーズのRd.2は、オフライン開催ということに加えてもう1つ特別なポイントがある。
前日に続いて半屋外での連戦という点だ。
レース自体はバーチャルであっても、実際にステアリングを握るのはあくまでも生身の人間。
Rd.2のレギュレーションと合わせて、連戦の難しさを紹介しよう。
前日のRd.1に続いて、オフラインレースの連戦となる開幕シリーズ。
しかも、普段eMSが行われる空調の効く屋内ではなく、半屋外という環境はリアルドライバーに近い感覚だろう。
Rd.1終了後にチームでミーティングは行えるが、オンラインでつないでチーム練習といったことはできない。
全国を転戦する実際のスーパーフォーミュラドライバー同様に、限られた環境のなかでのコンディション調整が求められる。
前日のRd.1の結果に左右されない、メンタル面も含めた調整能力が勝敗に影響するかも知れない。
| 使用コース | スパ・フランコルシャン |
| 使用マシン | SF23 |
| 周回数 | 19周 |
| 使用可能タイヤ | レーシングハード/インターミディエイト/ヘビーウェット |
| 燃料消費倍率 | 1倍 |
| タイヤ消耗倍率 | 10倍 |
レースは、予選スーパーラップ、決勝のセミ耐久レースともに#6 ZETA DIVISIONが終始速さをみせた。
一方で、ハイパースプリントでは、昨年勝率8割以上を誇る奥本選手(#6 ZETA DIVISION)が敗れるという波乱も。
全セッションのトピックスを、詳しく振り返ってみよう。
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雨というコンディションで行われたスーパーラップは、全10チームが1秒以内のなかにひしめいたRd.1とは打って変わって、JEGT GPシリーズでは珍しくタイム差の大きな予選スーパーラップとなった。
トップタイムを記録したのは、唯一の2分4秒台を叩き出した鈴木 聖弥選手(#6 ZETA DIVISION)。
一発のラップタイムなら日本最強とも評される実力を遺憾無く発揮し、2番手の佐藤 真太朗選手(#105 SPK e-SPORT Racing with TC CORSE)に1秒以上の差をつけてチーム昇格後初のポールポジションをもたらした。
また、Rd.1で下位に沈んだ#1 QT DIG∞だったが、小高 侑己選手が安定した走りで3番手ポジションを獲得。
ハイパースプリントは、予選1位通過の#6 ZETA DIVISION 奥本選手がトップバッターで登場。
#101 REIGNITEの坂本 清尚選手との、新規昇格チーム同士バトルに臨んだ。
昨年のハイパースプリント勝率8割超を誇る奥本選手は、前日のRd.1でも強さをみせて勝利。
#6 ZETA DIVISIONはもちろん、多くのファンも奥本選手の絶対有利を確信したが、結果はまさかのスピンを喫して敗退。
坂本選手が大金星を上げて、貴重な5ptをもぎ取った。
決勝レースは、フォーミュラカーながらドライバー交代のあるセミ耐久レースという形式で行われた。
実車の世界では、スーパーフォーミュラはもちろん、F1でも基本的にドライバー交代はない。
ハイパースプリントしかり、リアルレースにはないフォーマットでレースができるのもeMSの強みだ。
天候が心配されるなか、ドライコンディションでスタートを迎えた。
オープニングラップから速さをみせたのが、奥本選手(#6 ZETA DIVISION)。
ハイパースプリントの悔しさを晴らすかのように、他チームとは異次元のペースで後方とのマージンを築く。
一方、杉守 翔平選手(#8 ARTA)が4番手スタートから2番手、7番手スタートの佐々木 拓眞選手(#52 SCARZ)が5番手にポジションアップを果たすなど、後続車は激しいポジション争いが展開される。
圧倒的なギャップでバトンを受けた鈴木 聖弥選手(#6 ZETA DIVISION)が、さらにペースを上げる快調なペースで走りきってポールトゥウィンを決めた。
序盤でのポジションアップを果たした#8 ARTAは、辻村 亮介選手がチェッカーまでそのままマシンを運んで2位でフィニッシュ。
ピット戦略で逆転を決めた長 和樹選手(#610 KOSHIDO RACING)が、1ポジションアップの3位に入った。
Rd.2で勝利をしたことで、#6 ZETA DIVISIONがチャンピオンシップ争いでトップに立った。
しかし、タレント揃いの#6 ZETA DIVISIONといえど、このまま独走をするのは難しい様相だ。
Rd.1でパーフェクトウィンを果たした#610 KOSHIDO RACINGも2連勝こそ逃したものの、セミ耐久レースでポイントを獲得して2番手。
また、今季勝利こそないものの#52 SCARZは2戦ともに着実にポイントを重ねて3番手につける。
さらに、Rd.1で6位に終わった#2 ARTAが2位表彰台を獲得するなど、次戦の勝利チームは予測困難だ。
そして、Rd.1、2ともに不本意な結果に終わった、ディフェンディングチャンピオンの#1 QT DIG∞がこのまま終わるとも思えない。
JEGT2026 GPシリーズは、まさに群雄割拠といった状況だといえるだろう。
Text:渡邉 篤
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